検索窓
今日:3 hit、昨日:16 hit、合計:291,996 hit

真の事実 3 ページ38

「なるほど…あの時フィリスが何故か初めて会った筈の俺に懐いていたのもタイムマシンを使いヒロを救いに来る前、フィリスがポアロで俺と会っていたからって事だったのか。」
『だね、タイムマシンを使うからこそ起こった歪みみたいなものだよ』
「だからAちゃんは俺達の前に突然現れ突然消えたりしていたという事か…」
『そういう事だね。後、君達が私の事を必死になって捜したにも関わらず見つけることが出来なかったのは私がまだ米花町に来ていなかったからだよ。みんなこれで納得してくれたかな?』

やっとあの時の奇怪な体験に説明が付いてきたのかみんなはとりあえず頷きながらも此方を見つめた。

そして、俯いたまま何かを考えていた知りたがりのコナン少年がふと、顔を上げ私に声を掛ける

「ねぇ、Aさん。さっき見せてくれた発明品の殆どは依頼を受けて作った物ばかりって言ってたけど…タイムマシンも誰かから依頼を受けて作った物なの?」
『…いや、タイムマシンは元々は個人的目的で作った物だよ』
「つまり自分用って事?松田刑事達の救済の為に作った物では無かったんだ」
『うん。それにあれは元々複数回に及んで使おうと思ったものでも無かったんだよね。だからみんなの救済に使う際、誤作動とかが起きなくて正直ホッとしてる』
「?タイムマシンなんて素晴らしい物をたった一回しか使うつもりが無かったって事か?」

降谷さんが不思議そうに首を傾げる、それに私は相槌で返す

『私には兼ねてより実行に移そうと思っていた巨大な個人的プロジェクトが存在する。そのプロジェクトを完遂させる為だけにタイムマシンを作ってきた』

「…個人的プロジェクトなのに巨大なのか?よく意味が分からないな」

諸伏さんが困惑したように呟く

『個人的な上に独断専行なプロジェクトだが世界中に影響を及ぼす事になる大規模計画だからね』
「はぁ?世界中にって…お前一体、」
「嬢ちゃん…何考えてんだ?」

私の返答に松田刑事が素っ頓狂な声を上げ、萩原刑事と伊達刑事も困惑気味に視線を向ける。
降谷さんと諸伏さんは何処か険しい表情をしている。
コナン少年は警戒気味に此方の様子を伺いながら慎重に尋ねた

「…一体どんな計画、なんだよ。何をしようとしているの?」
「…君を疑いたくはないが返答によってはその計画を阻止せざる得ないぞ」
『……。』

真の事実 4→←真の事実 2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (313 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
746人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

秋海(プロフ) - すごく面白いです!気になったのですが、31ページ夢主の名前が固定になってます… (2022年8月7日 14時) (レス) @page31 id: b3f98e64b1 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ページ32を読んでて思ったんですが、これって、名前固定ですか? (2020年1月20日 11時) (レス) id: 185446ca5a (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - 凛さん» 長らく返信できず本当に申し訳ございません。 まさか夢主ちゃんの絵を描いて頂けるなんてっ……!!本当にありがとうございます!しかも、しかもっ!紺色ワンピに白衣!凄く素敵で愛らしい絵を有難う御座います!地道に頑張るので是非これからもよろしくお願いします! (2020年1月8日 0時) (レス) id: 300bfc7802 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミコトさん、初めまして。いつも読ませて頂いております。突然ですが、この小説の夢主ちゃんを書いてみました。IMELOGにて投稿しているので、宜しければ、#救済措置を実行せよ #名探偵コナン #夢主 で検索して見ていただけると幸いです。いつも応援してます。 (2019年4月28日 18時) (レス) id: 0f5c65d312 (このIDを非表示/違反報告)
よる - 凄く読めて、読んだなぁって久々に実感した!面白かったです!!更新q(*・ω・*)pファイト! (2019年4月20日 1時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミコト | 作成日時:2019年1月17日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。