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阿笠邸にて ページ41

「っ!それ本当か!?Aさん!」
『まぁ、可能だろうね』

コナン少年が前のめりになりながら詰め寄ってくる。
テンション高い。
APTX4869の解毒剤など哀ちゃんの持っている試作品の成分を調べ私の年齢操作薬と組み合わせて作っていけば不可能な話ではないだろう。
ただ、

『今の状況下に置いてそれを行うつもりは無いよ』
「!」
「っなんでだよ!」
『冷静に考えなよ、もし今元の姿に戻ったって黒の組織に見つかる可能性が上がるだけだろう。危険すぎる、それに私も私でやらなければならない事がまだある。解毒剤に費やする時間が用意出来ない。』
「…やらなければならない事ってなんなのよ?」
『それはまだ言えない。ただ今は元の姿に戻る事より組織を壊滅させる事を第一優先で考えた方がいい。』
「「……」」

私の言葉に2人は黙り込む。
納得してくれたのだろう。

「じゃあ、黒の組織が壊滅し、Aさんのやらなければならない事が終われば俺達は晴れて元の姿に戻る事が出来るんだな…?」
『そうなるね』

そう言うと2人はため息を吐いた。
そんな2人を見ながら私はコーヒーを口に入れる。
美味いな。

「道のりが長ぇ…」
「仕様がない事だけど…」
『言葉にするとそう思えてしまうだけだよ』
「じ、じゃあさ、年齢操作薬っていうの貸してくれよ!2日位なら戻ったってそうそうバレねぇだろ。試してみたい!」
『そう言うと思ってたよ』

コナン少年は目をキラキラさせながら私を見つめる。
その様子に私はやれやれと苦笑いを浮かべた。

『まぁ、年齢操作薬の事を話せば君の事だから絶対そう言うと思って今日は、』
「持ってきてくれたのか!?マジで?」
『持って来ようと思ったけどやめた。』
「お前マジでムカつくふざけんな」
「コップ投げて割らないでよ?江戸川くん」

コナン少年が私に対してもはや何の遠慮もない。
実年齢でも私君よりも年上なんだけど、あれれぇ?

『また今度持ってきてあげるから』
「絶対だからな!?もし破ったら顔面にボール蹴りつけてやる」
『誘拐犯吹き飛ばしたあれを?嘘だろ怖っ。』

そんなに怒ると思わなかったんだって、ごめんって。

「ったく…あー、あと元太達がAさんに会いたがってたんだけど、今度会ってやってくんねぇ?」
『あの子達が…?…まぁ、休日ならいいよ』

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ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます!修正しておきます!! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ?お話事態はとても面白かったです!! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです! 続き楽しみにしてます! (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミコト | 作成日時:2018年12月20日 23時

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