救済措置を実行せよ【名探偵コナン】

追求 ページ29

「ちょっといきなり何してるのよ！」
「パトカーとはぐれちまうぞ！」
『警視庁までの道は分かるから問題ないよ。少し遠回りするだけだから』
「刑事さん達に怒られるよ」
『道に迷ってた、って言えば大丈夫。君の質問に答える前に警視庁着いてもいいの？』
「！よくない…ずっと聞きたかったんだから」

警視庁での事情聴取が終われば、恐らく2人は保護者が迎えに来てそのままお別れになるだろう。
私としても、変に疑われたままは気分が悪い。
漫画の事については話す気はないが、嘘を織り交ぜ話すことはできる。
2人の正体について言及できる良い機会…

このチャンス、逃す手はないだろう？

『…コナン少年とポアロで初めてあって自己紹介した時握手をしたろう？』
「うん」
『君が自分の名前を言った時、僅かに脈が跳ねた。それは何故か』
「…！」
『まあ、普通に考えて何か後ろめたい事があったんだろう？』

そう、例えば…

『本当の名前ではないから、とか？』

その言葉に、コナン少年と哀ちゃんの顔が強張る。

『それに今日、公園で哀ちゃんが私に反論してきた時、あの時の哀ちゃん、少しも子供に見えなかった。あれ、小学1年生のできる発言じゃないだろう』

まるで大人みたいだった。そう言うと哀ちゃんは顔を青くする。コナン少年は私の思っている事が分かったんだろう。何も言わず私を見つめている。
私はその様子に笑みを浮かべる

『実に興味深いんだよ君たちは、ねぇ？私に教えてよ。』

バックミラー越しに2人と目を合わせる。
言い訳なんかさせない、と言うように。

『何が君達をそんな姿に変えたの？』

ただ知ってるだけじゃ意味がない。

相手の口から知らされる事にこそ意味があるんだよ？

工藤新一君、宮野志保さん？


……………………
行数余ったので発明品紹介(このタイミングで)

［防犯ブザーDX]

防犯ブザーに付いている紐を引き抜くとブザーが鳴り、発信機が起動して保護者に現在地を知らせてくれる。(全国の学校で導入されており、不審者による誘拐事件が激減した)
全国の子供とお母さんのために作った自信作。
流石に危険すぎるので、30万ボルトのスタンガン機能はついてはいない。(子供達が悪ふざけで使用したら大変な事になる為)
Aのは特別仕様。

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