防犯ブザーの威力 コナンside ページ26
「随分大胆な真似してくれるじゃねぇかっ…!」
カチャッっと音がして背後から拳銃を突きつけられる、俺は犯人を刺激しないよ慎重に振り返り
そして、正面から男を睨みつけた
「僕の大事な友達、返してよ」
友達?っと少し首を傾げた後男は不気味な笑顔を見せる。
「あぁ…お前、さっき攫ったガキどもの仲間か?安心しろよ心配しなくてもアイツらは心優しい大人の元に売り渡すだけだからな」
「そしてお前もな…」そういうと拳銃を少しだけおろし男は不気味な笑顔のままこちらに手を伸ばす。そんな男の目の前に先程、Aさんから渡された防犯ブザーを突きつける。
「…あっ?」
「…これ、すごいんだよ!」
Aさんに言われた通り防犯ブザーの下の部分を外して出てきた鉄針の先を犯人に向け、真ん中のボタンを強く押す。
パンッ!
っと破裂音がしたと同時に犯人と防犯ブザーの間に一筋の光が走る、
「がぁあ゛っ!?」
男は、苦しそうな唸り声をあげた後そのまま地面に倒れピクピクと痙攣を起こし気絶した。
「…すげぇな、これ」
倒れた犯人を見ながら感嘆の声を漏らす。
ーー『防犯ブザーの下のカバーを外したら中から鉄針が出てくるからこの先を犯人に向けて真ん中のボタンを強く押せ、30万ボルトの電流が流れて相手を気絶させることが出来る』ーーーー
頭の中でAさんとの会話を思い出す。
こんなものを何でAさんは持ってたんだ?
どちらにしても防犯ブザーに着けるべき機能ではねぇだろ…
よくこんなもん子供に渡せたな。
「おい、どうした!?なにがあった!返事しろお前ら!!」
「!」
上の異変を感じ取った見張り役の男が焦ったように下から声を掛けてくる。
俺は即座に廊下に出て変声機を使い仲間のふりをして声を掛ける
「大変だ!侵入者が入って来やがった!お前もこっちに来て手伝え!!」
「何!?侵入者?付けられてやがったのか!!」
下の方から階段を駆け上がってくる音がする。
「侵入者は何処に隠れてや…が、る」
階段の上で待ち構えていた俺は、呆気に取られた顔をする男ににっこりと笑顔を向ける。
パンッ!
そして男に防犯ブザーの先端を向けボタンを押した。
男は感電したようで崩れるようにして階段を転がり落ちていった。
…これ、めちゃくちゃ役に立つな。
後でAさんにもらえねぇか交渉してみよう。
430人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミコト(プロフ) - 1412さん» ……確かにっ(衝撃)ご指摘有難うございます!修正しておきます!! (2020年1月9日 22時) (レス) id: 9d332e4a56 (このIDを非表示/違反報告)
1412 - 思ったんですが、夢主さんが自販機でジュースを買っている話があったんですけど自販機に万札は入りませんよ?お話事態はとても面白かったです!! (2020年1月9日 21時) (レス) id: 927162caee (このIDを非表示/違反報告)
ミコト(プロフ) - ありがとうございます!頑張ります! (2019年1月17日 1時) (レス) id: 442cac4e68 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 凄く面白いです! 続き楽しみにしてます! (2019年1月17日 1時) (レス) id: a63d8a48ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ミコト | 作成日時:2018年12月20日 23時