▽大好きな貴方と ページ32
水神矢「…今更だが
浴衣を着ているんだな…」
『あ…うん…
すっかり汚れちゃったけどね…』
水神矢「…綺麗だ」
『え…』
水神矢くんは私の耳元に顔を近づけて
低い声で「似合ってる」と呟く。
あまりにも近くて、
耳元で囁かれたことに驚いてすぐに水神矢くんから離れようとした。
でも水神矢くんと絡めている手のせいで
逃げることは許されなかった。
『あ…っ//』
水神矢「俺から逃げられると思ってるのか？」
水神矢くんの整った顔が私に少しずつ近づいてくるのが分かる…。
キス…されるのかな。
覚悟しながら、ぎゅっと目を閉じてキスをされるのを待つ。
その途端、
ｷﾞｭﾙﾙﾙﾙ…とお腹の音が鳴った。
しかも私の…
恥ずかしくなって私は急いで顔を背けた。
『あわわっ…ご、ごめんなさい…！！！
り、りんご飴しか食べてなくて…っ！』
水神矢「ｸｽｯ…
あっははは…！
やっぱりAは面白いな？？」
水神矢くんから笑われてしまい、
一気に恥ずかしくなって全身に熱を帯びていく感覚がしてきた。
そんなに笑わなくても…
ムスッとしていると、
水神矢くんは絡めていた手を離して
そのまま私に背を向けて座り込んだ。
水神矢「ほら、乗れ」
『え！？な、なんで！？』
水神矢「その足だと歩けないだろ？
俺の背中に乗れ」
『背中に！？え、おんぶ！？』
水神矢「俺もお腹空いた。
一緒に何か食べないか？」
『あ…うん…っ！』
そういうことか！
と思いながらゆっくりと水神矢くんの背中に乗ると水神矢くんは私を軽々と持ち上げた。
『わっ！？』
水神矢「よしっ！
何か食べたいものあるか？」
そう言いながら足を進めて
私に優しく声を掛けてくれる水神矢くん。
キュンと胸が高鳴る。
ドキドキも止まらなくて
水神矢くんに聞こえてしまいそうなほどだ。
水神矢くんの背中、
広くて大きくて温かくて…
とても落ち着く。
水神矢くんの匂いもするし、
安心する。
水神矢くん……
大好きだよ。…
本当にありがとう。
『…私、
チョコバナナとお好み焼きと唐揚げ食べたい』
水神矢「！？
そんなに食うのか！？」
『お、お腹減ったもんーーー！！！』
水神矢「分かったから…暴れるな…！
それじゃあ、まずは唐揚げのお店、あそこにあるから行くか！」
『おーーー！！！』
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白兎明日香 - 心臓が爆発しそうです！！！ (2020年7月28日 13時) (
レス) id: 1187c497c3 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - 水神矢神彼氏...！私の推しキャラ灰崎君だったけど水神矢君も悪くないかも...私の推しキャラをも変えてしまうこの作品凄いと思います^^これからも更新頑張って下さい！ (2018年7月15日 23時) (レス) id: cb7b132aff (このIDを非表示/違反報告)
楓 - 水神矢君かっこよすぎます！！星章大好きなので嬉しいです♪更新頑張ってください！！見てるこっちもヤバいです....笑キュン死しそうです.... (2018年7月15日 18時) (レス) id: 27a49d6dbb (このIDを非表示/違反報告)
実奈 - 続きめちゃくちゃ気になります~ (2018年7月11日 18時) (レス) id: 49238423c9 (このIDを非表示/違反報告)
れ・ω・るりり - 水神矢くんったら大胆★ (2018年7月4日 20時) (レス) id: ea485f4be1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れいにゃん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=reinyan0221
作成日時：2018年6月24日 9時
