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「ゆ、雪音か、いや、ちょっと、腹減って――――っっ!?」

いたずらがバレた子供のように、どこか慌ててこちらに振り向いた虎杖が

Aの姿を見て、数秒間フリーズする。


「ぶっっっ」

「虎杖くん!?」

――突如として、打っ倒れてしまった。


急いで彼のもとに駆けよれば、

彼は何故か失神してしまっていた。


「ま、まさか、呪霊の襲撃!?」

呪力の気配は感じられないが、あの虎杖を

打っ倒れさせるぐらいなのだ、呪霊の仕業としか思えない


…と、見当違いな心配をするAは、

彼の失神の理由が自分にあることは知らなかった。


――――端的に言おう、虎杖には刺激が強すぎた。

想像していたよりも際どく、純粋な虎杖の脳は

ヒートアップしてしまったというわけだ。



「ちょ、ちょっと、誰か…誰か、こっちに来て!!」

そんなことは露知らず、Aの深刻な呼び声に

「おい、どうしたんだよ………って、〜っ!」

「いくら、明太……おかっ、おかかか、かかかっ、かっ!?」


「っせえな、どうしたんだよ………うわ」

「何よー、一体何が………っっ!?」


伏黒・狗巻、そしてAの部屋にいた真希と釘崎も

寝ぼけ眼をこすりながらやって来る。――そして、すべて状況を理解したみたいだった。


伏黒は顔を赤くして目を背け、狗巻は真っ赤になって何か否定し続け、

真希は疲れたような顔になり、釘崎は額に青筋を浮かび上がらせる。


「A…っ、だからあれほど、その格好で出歩かないように言ったのに…っ!!

全く、あんたって子は…っ」

何故かは分からないが、釘崎は今、途轍もなく怒っている。

それだけは分かった。


「ご、ごめんなさい!?いや、あの、喉が渇いて…」

真っ青になってわたわたと説明し始めるA、

怒り心頭といった様子ながらもその話を聞く体制を見せる釘崎、


「なんだ、皆帰ってこないと思ったら、そこにいたの〜?」


そんな中、半端ない場違い感と共に現れた男がいる。

言わずもがな、それは五条悟なのだが。


Aの腕の中で鼻血を垂らして気絶する虎杖を見て

納得したように頷く。


「聞いてたよりも可愛いね。悠仁が倒れるのも無理ないよ。

ほら、悠仁ってば、初心だからさ」

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sou(プロフ) - わぁー!!!もうめっちゃ素敵な作品!!!見ていてにまにましてしまいます!!夢主ちゃんもすごく素敵な子で見てみて夢があって楽しいです!!一つだけ!!37ページの綺麗が奇麗になってます! (2022年2月18日 11時) (レス) @page37 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆきのふ(プロフ) - sさん» あっ、そうなんですか!?では、ギリ禁断ではないってことですね!新知識です、教えてくださり、ありがとうございます!!はい、頑張りますありがとうございます!! (2021年3月28日 17時) (レス) id: 02cc0a4dd4 (このIDを非表示/違反報告)
s - コメント失礼します。とても面白いです!彼氏疑惑はこっちまでなんかヒヤヒヤしましたwでも従兄弟同士って法律上は結婚できたような… これからも更新頑張ってください! (2021年3月28日 16時) (レス) id: 82fa48879c (このIDを非表示/違反報告)
ゆきのふ(プロフ) - 43yomi1さん» し、幸せです滅茶苦茶光栄ですっ!!はいっ、頑張ります!これからもよろしくお願いします!! (2021年3月4日 22時) (レス) id: c629cc7e2d (このIDを非表示/違反報告)
43yomi1(プロフ) - いきなりすみません…滅茶苦茶面白くて、更新楽しみにしてます!!更新頑張って下さい!応援してます!!!!!! (2021年3月4日 20時) (レス) id: 674eb44c7b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきのふ | 作成日時:2021年1月28日 23時

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