▽続き ページ27
息をつく間もなく戦闘が始まる。
(0.3秒後、右側頭部)
とは言っても、相手の次の攻撃が“視える”Aにとって、攻撃をかわすことはさほど難しくはない。
そして、決着もすぐにつく。
「たまには、片手剣だけじゃなくて、違う武器も創って使ってみるのもアリよね」
今までは腕力も身体能力も低く、必然的に扱える武器が片手剣しか与えられていなかったが、今は違う。身にまとう呪力量も倍になり、“視えた”未来に対して即座に反応する戦闘力やスピードも上がった。
元から優れていた柔軟性を生かして、より軽やかに、無駄を減らし、かつダメージが大きくなる攻撃の仕方も覚えた。
「氷鞭」
作り上げたのは、薄青に煌めく、美しくも怜悧な氷の鞭。
扱いが非常に難しく、下手すれば自分まで傷付いてしまう恐れもあるが、その分敵にクリティカルヒットしたときのダメージは大きい。
氷で生成されたとは到底信じられないほど鞭はしなやかに動き、あっという間に呪霊がバラバラになって消え去る。
「うん、これ結構いいかも。軽いし、攻撃範囲が広くなるから、間合いも大きくとれる」
2，3度空中で振れば、シュッと空を切る音がする。
鞭はすぐに呪力に戻すのではなく、これからも使うかもしれないということで、すぐ取り出して使えるように腰にひっかけておく。
≪何かAがそれを持ってるのは変な感じね。ほら、そういうのって普通、傲慢な女王様とかが持ってるイメージじゃない？≫
「そうかな？」
瑠璃のイメージはよく分からないが、彼女の言葉は続く。
≪Aみたいに清純無垢な天使が鞭でお仕置き…。――なんか逆にイケナイ気分になってくるのは私だけ？そういうのもありかしら…≫
「何言ってるの…」
一人でぶつぶつと言い始めた瑠璃に対し、呆れ半分、羞恥半分でため息をつくA。
その後も、現れた呪霊を片っ端から祓っていくAだが、なかなか今回の
京都校の者と東京校の者が交戦し始めた気配もするが、今のところ自分は京都校の誰とも出会っていない。
と、その時――
「っっっ！？」
恐ろしく強い呪力を察知する。2級なんてものじゃない、これは、特級…だろうか。
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ゆきのふ(プロフ) - めちゃくちゃ分かります、私もしれっと挟まりたいです… (2021年3月6日 14時) (
レス) id: 02cc0a4dd4 (このIDを非表示/違反報告)
斎 - 棘先輩と全力抱きしめ(助走付き)羨ましい…！棘先輩も夢主も羨ましい…！！間に挟まれたい…← (2021年3月6日 13時) (レス) id: df01ca2639 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - ありがとうございます!応援しています！ (2021年1月6日 12時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきのふ(プロフ) - 安仙任さん» 少し先になってしまうかもしれませんが、やってみますね！！ (2021年1月5日 22時) (レス) id: 2041975419 (このIDを非表示/違反報告)
安仙任(プロフ) - ストーリーでお願いします（。。） (2021年1月5日 22時) (レス) id: 80f06437e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきのふ | 作成日時：2021年1月4日 13時
