No13 ページ14
『しょうくんもう帰るの？』
｢あぁ、また来る｣
『ん…わかった』
轟は落ち込むAの頭を優しくポンポンと2回撫でたあと爆豪と少し目を合わせ部屋をあとにした
『あーぁ…もう夕方かぁ』
｢…｣
『…さっきからなんで黙ってんの？私なにかした？』
｢！…いや、なんでもねぇお前のせいじゃねぇよ｣
『…明日で高校の範囲だから勝己くんに追いつくね！そしたら勝己くんの苗字とかしょうくんの名前とか全部書けるようになるよ！』
｢そうだな…明日な｣
いつものノリがない爆豪に不安を覚えたA
『ねぇ…やっぱりさっき｢失礼します｣…ぁ』
扉を開けたのは看護師さんだった
｢御二方〜ごはんですよー｣
『はーい』
｢っうす｣
________________
｢お前…もう食わねぇのかよ｣
『あはー…食欲なくて、さっきしょうくんからもらったお菓子食べすぎたかも…』
｢…(対して食ってねぇじゃなぇか)｣
『あ、よかったらかつきくん食べる？持ってくよ』
｢いらねーし｣
『まぁまぁ』
ガシャンッ！！！
｢おい！！｣
『ぁ…あー…やば』
食器のトレイを持ち上げるとその手から力なくトレイが床に落ちた。
流石にその音に気づいた看護師が慌てて部屋に入ってきた
｢どうかしました！？｣
『えっと…落としちゃって』
｢片付けますね。代わりのもの持ってしますか？｣
『や！大丈夫です！お腹いっぱいなので…』
｢…｣
今…Aの顔が一瞬恐怖に怯えた気がした
落としたのは…
もう持ち上げる握力もねぇからなんじゃねぇか
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作者名：テララ | 作成日時：2017年8月9日 16時
