爆豪勝己の双子の妹は無個性だった話 (ページ27)

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病室ページ27

『ん…』

あ、れ

病院か？

『んー…熱い…

ん"ん"！！？』

隣にいるのって…

｢すぅすぅ…｣

かつっっっ！！？

『どわぁぁあ！！？』

｢ふが！？｣

ドシーン

まぁ…こうなるよな…

｢いってぇな突き飛ばすことねぇだろーが！！クソAが！｣

『うるせぇ！年頃の女子を抱きしめて隣で寝る奴があるか！！』

｢兄貴なんだからいいじゃねぇか！｣

『そういう問題じゃねぇわ！！』

｢寒かったんだよ！｣

『それこそ知るかぁぁ！！』

顔を真っ赤にして怒るAと目を鋭くさせる勝己

『ったく…何でここにいんのよ』

｢あ？…覚えてねぇのかよ｣

『全く持って』

｢…あほが｣

『んだとこら…てかなんで怪我してんの、リカバリーガールは？』

｢これから来るんだよ、デクやオールマイトの手当の後だ｣

『ふーん…』

デク…怪我したのか

オールマイト大丈夫かな

｢お前こそ大丈夫なのかよ｣

『治癒の個性も使えるからある程度治りが早いんだよ…あんたは？』

｢おれは…別に｣

『…まさか、私…暴走した？』

｢…｣

黙るってことはそういう事か…

まじか

『止めてくれたの…あんた？』

｢…｣

無言は固定

『…はぁ』

まだマシな痛みになった私は立ち上がり床に座っている勝己に向かって手を向けた

｢なにして…｣

『イメージ…"治癒"』

光がゆっくりと傷を直していく、勝己は目を見開き私の腕を握った

｢やめろ！個性使うんじゃねぇ！｣

『辞めさせないでよ、私がやったんでしょ…後始末くらいするさ』

｢っ｣

その目は真っ直ぐな目

ゆっくりと腕を離すと赤くなっていた、そんな事Aは気にせず治癒が終わると傷はあとかたもなくなくなっていた

『…はぁ』

｢…わりぃな｣

『私こそ…ごめん』

｢っ…あの時も…｣

あの時？

｢個性使って、おれ…怪我させたじゃねぇか｣

『…あー』

｢その目の眼帯｣

ゆっくりと目の眼帯に触れた

｢…悪くしたのか｣

あの時

吹き飛ばされた岩の破片がいくつか眼球を傷つけたらしくあまり個性を使うと体だけでなく目の負担が大きくなってしまったらしい

『べつに…あんたは…勝己は悪くない

私が弱かったから』

｢ちげぇ！！｣

大きな声を上げた

『…』

｢ずっと…謝りたかったんだ｣

一滴の雫が床に落ちた

｢後悔…したんだ｣

初めて勝己の…

兄の本音を聞いた