●3UP 【青キジ】 ページ35
冷や汗が背筋を伝うどころか全身から止まらないこの状況、誰かどうにかして欲しい。
私は今大将の一人であるクザンに追われている。
何をやったのか私自身が覚えておらず相手をそんな気に…いや、させた覚えはないはず。気付いたら自身の執務室に居たがその数秒後、クザンが現れてその顔は思い返せば結構怖いもの。
そして第一声が
「なァA…何で俺との約束を放って他の奴と居たわけ？はー…やっぱりお前を自由にさせるべきじゃなかったな」
そう言って部屋中が凍っていく瞬間に危険を感じて私は逃走して今に至る。
やはり思い返してみてもそんなことをした覚えはない。ただアレは目が正常ではなかった為、捕まったら恐らく凍らされて逃げられないようになることだけは確実か。
誤解を解くように相手に何度も呼び掛けたがどうやら聞く耳持たず。本当にどうしたら…。
そろそろ動かなければ。
「…悪く思うなよ。“氷星(アークティカ)”」
「っ！まずい…ッ！」
辺りが冷気に包まれ無数の矛が私の近く一帯に浴びせられて逃げ場がない。迷う暇もなく建物へ避難しつつ再び逃げる。嗚呼、建物も壊すって凄い威力。
氷で串刺しになんてなりたくない。その一心で疲れている脚に鞭打つように“止まったら死ぬ”と強く思いながら背後から追ってくる男から逃げる。
「逃げなくても良いじゃないの…ただ俺ァAを深く愛してるだけなんだから。好い加減に捕まってくんねェか？」
「やってもいない事に罰を与えられるなんて御免よ！本当に何もしてないし覚えがないんだって！誰かと見間違えてるんじゃないの？」
もう嫌だ。そう思った瞬間、氷に閉じ込められた。
そうかこの距離なら射程圏内ってことか。アイスＢＡＬＬの中に閉じ込められ覇気で内側から打ち砕くが、目の前には両手を広げて待ち構えているクザンが居てその胸の中へと抱きしめられた。
私の、負け。
「フー…やっと捕まえた。A、愛してる。…俺のこと嫌いになっちゃった？」
「嫌い、じゃないよ。私だって大好きだけれど何で急にこうなっているのか分からない…」
未だに分かっていないこの状況にどう答えて良いか分からない為、相手にそのままのことを伝えると深い口付けを受けた。味わうように長く、ねっとりとした口付けに眩みそうになったその瞬間。
「う‶…ッ？！」
「ごめんよ、やっぱり手放したくないからさ。……何で愛してるって言ってくんねェの」
いつの間にか氷で貫かれており目の前が真っ暗になった。
［２］
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
