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怪我で痛がっている女性を運ぶ男性としか思われていないのか、誰もその中身が恐ろしい内容に気付かない。彼の愛が受け入れられないと拒絶したら太腿を能力で生み出した矛で貫いた、なんて事実を街中の人に知らせる方法はどうするか思いつかず。
悩む彼女は僅かに上を向くと緩やかな坂を下って抱え歩いている彼と黒眼鏡越しにだが確かに目が合った。どうした、と声を掛けられれば反射的にAは俯いてしまうとその様子を見てクザンはこれまでの事を語り出した。
「…俺ァお前があの時、海賊との討伐による爆撃で消えて本部に帰ってこなくなったのは凄く堪えたのよ。二度とお前と傍に居られないなんて死にたくなる思いだったんだが少し変だと思った部分があってさ。
Aの部屋から最初に運び出されていく物を見ていて指示するセンゴクさんが何か急いでいた事とボルサリーノ辺りが何か知っていそうだった事。アイツ何にも教えてくれやしなかったけどね。…今となっちゃ、一生恨むよ。
この三年。辛くて苦しいまま過ごした俺の気持ちなんてお前、知らないだろ？その間Aが何やっていたかこれからじっくり聞けるし、まァ良いか。後は俺の気持ちも味わってくれるよな。
俺がさっき隣に居なかったあの時のお前の顔、あの顔は俺にもう一度見せてくれないの？泣いてばかりも可愛かったけどさァ、偶にはお前の笑顔も見たいわけよ。だからって作った笑みはやめてくれよ？そういうの分かっちゃうから俺。
また甘々に甘やかせば良い？普段からしてるつもりだったんだけど…久しぶりに会ったし変わってるかもしれないか。………あー、やっぱり少し分かんねェから教えてくれない？」
要求されることに顔が引き攣ってしまうAは発する言葉を何としようか悩んだ。下手なことを言えばこの後の自由は保障されず最悪、無事も保証されない。
いっそ心を殺せば良いのだろうかと思ったがクザンに察されそうで怖くなり留まる。だからと言ってこの先に発する言葉はどうしたら…考えれば考える程に恐怖心は高まり、頭を抱えてしまう。
「…全て管理するのは嫌…少しでも自由を与えて…？私の正義は知っているでしょう、縛られるのは合っていないこと…」
絞り出した答えは果たして正解か、不正解か。
「んー…やっぱ無理だわ。聞いてはみたもののAを躾け直す方が手っ取り早いな」
「ひっ…？！や、やだもう痛いのは嫌だクザン…っ」
「ごめんな。この愛し方しか出来なくて…受け止めてくれるまで待つから」
前回のシリアスな雰囲気のお話をブチ壊すコーナー（いらない）→←２
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
