●見間違えることのない人違い 【青キジ】１ ページ29
これはクザンに酷く歪む愛された元中将のお話。
海賊の討伐に遠征へ行った中将が昔、とある大規模な爆撃に巻き込まれて姿が何処にも見つからず海軍本部に戻ってくることもなかったため亡くなったのではないかと処理されていた。
その時は三大将の一人である青キジ、本名クザンは嘆き苦しんでしまう事態に。
その時のクザンは暫く仕事としては使い物にならなくなっていたと後のボルサリーノとサカズキは語る。恋人だったのだから無理もないだろうけど“アレ”で正しかったんじゃないのかねェ、ともボルサリーノは呟いていた。
パンクハザードで元帥を勝ち取ったサカズキはそのまま昇格し、敗れたクザンは海軍を引退する。
しかし二年後。彼は旅をしていると何処かで見たことのあるような人を見て、驚き振り向く。
「…っ？！まさか、A…？」
「…人違いでは？」
「いや、俺が見間違うはずねェのよ。雰囲気は変わったがお前、Aだろ？」
「誰と間違えているんですか？…私もう行きますね」
その際に腕を引っ掴まれて驚く彼女にクザンは真っ直ぐな眼差しで裏路地へ連れ込む。
好い加減離してくれと振り解いて怒る彼女に真面目な顔でクザンは問い掛け、彼女が人違いではないことを確かめようと詰め寄る。
彼女はその様子に躊躇いながら言葉を返し続けていた。
「ヘェ、そんなに言うのなら後ろの首…見せてくんない？俺が昔その子につけた痕が残ってるからさ」
「…何でそんなものを見せる必要が？セクハラですってば」
「そのぐらいじゃセクハラにはならんでしょうに。それに違うんだったらすぐ見せて俺と離れたいでしょ？」
なかなか見せようとしない相手にクザンは後ろの襟を引っ張って、無理矢理に確認する。
すると自身が確かにつけた…“凍傷の痕”。
確認後のクザンの笑みは不気味なものであり、バレてしまったAは後退った。
バレたくなかったのにこんな所で見つかって人気のないところに連れ込まれ、気付かれたこの状況はマズい。そう煩く本能が警笛を鳴らす。
しかし逃げ場は
「逃げようとか思うなって、折角出会えたんだぜ？俺達」
「あれ以来は平穏だったのに…っ」
能力による生み出された氷柱によって塞がり、失ってしまった。
この再開は運命なのか、偶然なのか。
出来れば後者であって欲しいとAは思う。
このままでは本当に捕まってしまう。危険を感じて武装色を纏う黒い拳で相手を殴り飛ばしたものの、クザンはやれやれとした様子で片膝をついて立ち上がる。
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零猫(作者1)(プロフ) - ねむさん» 有難う御座います！師走で何かと忙しいですが、またチマチマ頑張っていきます！ (2022年12月10日 12時) (
レス) id: 909ea21d0e (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 次の更新も楽しみにしています！ (2022年11月29日 9時) (レス) id: 5d4dcca220 (このIDを非表示/違反報告)
零猫(作者1)(プロフ) - 碧.さん» その言葉で大変頑張れます！( ᷇࿀ ᷆ )貴方の勇気が私の活力になりましたので、またお話が思い浮かんだら更新していきます！！( 'ω') (2022年11月6日 23時) (レス) id: f107f7bb54 (このIDを非表示/違反報告)
碧. - 何時も楽しく読ませて頂いております！ずっとコメントしたかったのですが勇気がでず今日やっとコメントが出来ました(❁ᴗ͈ˬᴗ͈)旧三代将もウタも大好きなのでこれからも更新楽しみにしています！ (2022年11月5日 23時) (レス) id: 7eb027a135 (このIDを非表示/違反報告)
ねむ - 零猫(作者1)さん» 新しく更新されたのも最高でした！ありがとうございます！ (2022年10月22日 17時) (レス) @page20 id: 8adf995a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零猫(作者1) | 作成日時：2022年10月15日 18時
