【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ43)

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前回の物語裏にある真相ページ43

変わらない結末に声を上げることは一旦、やめることにした。証拠もないのに、違うと叫び続けたって覆ることはないと知っているから。
おつるさんが来てくれて今の海軍本部の様子を教えてくれた。
海軍の中の大多数が信じられないと頭を悩ますばかりでどうにか違う証拠はないかと探したものも居たが、残念ながらそんな物さえも見つからなかったらしい。…しかし、私しかあの正義と書かれた羽織を持っていないし、一着しかなかったのにソレは今何処にある？
しかし住民が見たという特徴の証言は素晴らしく完璧に揃い過ぎている。将校だと分かって私だと証言されていたということは私がそのコートを羽織っていたことになるが。
その汚れた羽織を探そうとしていない海軍たちも問題だが、私にアリバイがなかったこともあり私の特徴を捉えた記事の写真があったのでそれが証拠になったのだろう。

「おつるさん。私のコートは確かクローゼットに入っている筈なのよ、それに一着しかないのは知られているから確認してくれないかな。事件日からの洗濯はしていないから証拠になるはず」
「成程。まあアンタがやるとは私も思えない。調べてみるよ」

一方これではAの犯行だと諦めるしかなかったが、関わっていた人たちは疑問を持つ。

「違和感が感じられるのは妾だけか？その時のAの服がずっと発見されておらぬ」
「確かに…写真だけだわ」
「コートも袖部分が見えぬ。…裏がありそうじゃのう？」

下七武海、ボア・ハンコックは静かに呟いた。
真犯人は必ず潰す、と憎悪の気持ちと共に。
不審点に気付いた者たちは動き出していく。

「Aはそんなことする奴じゃねェ！何かあるはずだ、私も少し調べてやる」

ゴースト娘、ペローナは怖い顔で記事を机上に叩きつける。。
Aは全体的に女性と仲が良く、信頼も厚い。
だからこそ彼女に関わった女性陣はこの情報を聞いた時は酷く怒り、証拠探しへと乗り出した。

「靴は私と似たような物を使ったと推測。服は…焼けば証拠は隠滅ってわけね。だけどコートはほぼ脱がないから盗まれることはなかった、つまり見つかれば汚れも臭いもないし可笑しな点が不思議と立つことになるはず」

牢屋の中で推測を呟く。
私は何処まで記憶が残っているのかを書き出して、腕を組み考え込んでいる。地下室にいつの間にか居たのは何者かに薬を盛られたと思う。
Aが色々と書き進め、結果的に出した答えは“最後に会った人物を思い出すこと”だった。