【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ39)

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私の完璧な犯行　【３】ページ39

(このお話は夢主が亡くなってしまいますので注意)

【大量虐サツ事件犯人は二重人格を持った中将か】

ある日の朝、新聞にこの事が大きな見出しとなって掲載されていた。
この事件を目にして驚いた者たちは多く、世界中が注目した。そんなことはないはずだと思ってもその日は一切、その中将を見ていない為アリバイ証明も出来なかった。

「ガープさん、今朝の新聞見ましたか？！こ、こんなの嘘ですよね…？！」
「Aじゃと…？！アイツがそんなことをするはずがない筈じゃ！！」
「だけどよ、この新聞の特徴とA中将しっかり一致してるのが証拠だよな…」

コビーとヘルメッポは中将のガープにも話を聞いてみたが答えは同じで、そんなはずはないと聞く人全員は首を横に振る答えだ。一番焦っているのはきっと、長年の同期だった三大将だ。

「アイツが犯罪なんて起こさねェよ！そういうの、出来る奴じゃねェでしょうよ…！」
「わっしも同感だよォ、こんなの何かの間違いだとしか思えねェんだがねェ？」
「アイツにそんな度胸はないはずじゃけえ…！やはり誤報とちゃうんか！！」

人柄や性格的にもあり得ない。口々に関係者は主張するが証拠も揃い過ぎていて公平な裁きに乗っ取ってするならば、Aの犯行だということは覆り難いものとなるだろうということになった。
しかし本日の午前中、彼女はある地下室から出てきて見つかったようだ。
取り押さえられたAは自身が仕出かしたことを述べられて驚いた顔をした後、激しく抵抗し海軍総勢で押さえる騒動となった後にインペルダウンへの連行が決定。
咽び泣きながらインペルダウンへと連行されたが到着した人物がモカフィだと見て分かった職員たちは動揺しながら、無限地獄へと送られた。
インペルダウンで一番仲が良かったサディちゃんとその後、よく会話する姿が見られ話していた二人はよく泣いていたという。

「私、やっぱり、処刑かしらね…？」
「そうしたくなくても、上の人が決めちゃうもの…。んもう、Aがこんなことをするわけがないのに…！」

脱獄という考えには至らなかったAは余計な罪を作るより潔く罰を待つか、自分の無実を証明されるかを待つしかない。別の人格がそう考えるのならば話は別だが。
囚人は僅かな期待にかけるしかこの空間ではそれしか許されることはない。
こうして大きな犯罪を犯し囚人になった彼女は、冷たい壁に凭れながら目を閉じるのだった。