【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ32)

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続き7　【大捜索】ページ32

ただ何としてでも捕まえる気なのだという事だけは分かる。
すると九蛇海賊団の海賊船が到着したようで島民たちが一斉に走り出していった。改めてみると本当に憧れと尊敬していて、凄い人なのだと思い知る。
…しかし今見つかるわけにはいかない為、思い切り反対方向へ逃げる。入ったは良いがまさか会議に出ていて帰ってくるなんて知らなかったから。ああ、この後が心配になる。

「蛇姫様！！」
「そういえば…A中将のこと、どうしよう……蛇姫様に伝えるべきかしら…？」

優美に歩く姿は美しく、表情は変わらずに歩いていく。しかし誰かが小声でAのことを話している声が耳に入ってしまった。
小声で話していた場所に歩きながら蛇姫、ボア・ハンコックはその民へ問い掛ける。

「…其方、今何と言った？」
「いや、その…蛇姫様…！実はさっきA中将にお会いしまして、伝えるべきかと迷っていました」
「その者は何処へ行ったのじゃ、答えよ！」
「市場で出会ったのですが、出迎える時に逆方向へ走り去っていってしまったかと思われます！」
「先程、会議でその者の話を大々的に話題が出たが…わらわの島に来ておったとは。即刻、取り押さえよ！」

屋根の上でその様子を見ていたAはかなりマズい事になったと確信した。
なるほど海軍本部、全てに私を知らしめさせて連れ戻そうという魂胆か。とAは思いつつ屋根を渡っていくとまさかの発見された。
そう認識した頃には既に遅く、目の前に王下七武海の一人であるハンコックが此方へ足蹴りを喰らわせにきていた。

「逃がさぬ！」
「う゛っ…！流石だわ王下七武海…まさか会議でも私の話？」
「珍しく海軍本部の全体がピリピリしておった。三大将までもあまり冷静だとは思えん会議だったが…A、何を仕出かしたのじゃ」
「元帥からの勝手な大将決定による怒りからの逃亡。…と言ったほうが簡潔だけれど、私は大将になることを拒んで逃げた。さっきは…クザンに見つかって逃げてきたけどこんな所でまた、海軍関係者に捕まりそうになるとは思ってもみなかったわ」

インペルダウンでも見つかり、アマゾン・リリーでも海軍に通じている人に見つかるとは思わなかった。どうすれば良いのか分からなくなってくる。
面倒だと思いながら取り敢えず此処から出たいと言うとハンコックは忠告をしてきた。

「A…一つだけ忠告をしておいてやろう。くれぐれも三大将には気を付けるのじゃ、只ならぬ事情があるのは分かっておるがな」