【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ29)

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続き4　【インペルダウン】ページ29

「ん～～～～～♡見つけたわ！囚人ではないけれど海軍本部からの脱走者でしょ？」
「さ、サディちゃん！これには理由があるのよ、勝手に海軍本部が私を大将にさせたがっているから逃げているだけなのよ！」
「どうして？昇格するなら喜ぶことじゃない！」

まあその通りなのだけれど…と口を濁しながら頬を掻く姿に獄卒長であるサディちゃんへ苦笑いする。その様子に疑問を持ち、Aに敵意がないと感じているため獄卒獣をまだ向かわせていない。
Aはサディちゃんと仲は良いものの、昇格を嫌がる中将の理由を聞く良い機会だと思い質問攻めになった。

「あー、うーんと、サディちゃん。此処だとあれだから休憩部屋で話したいな」
「んもう、分かったわ。絶対に教えて頂戴！」

というわけで休憩部屋で色々と話すことになった。
なぜこんな事態になっているのかの経緯と大将になりたくない理由、此処に来たのは何故かなど。

「ん～～～～よく分かったわ！まあそうね、Aには確かに大将はちょっと…っていうわけね？それで最初は匿ってもらおうとしたけれど、レベル１でバレたからひたすら下に…っていやん途中から理由が滅茶苦茶よ！！」
「やっぱり？でも戻りたくないのよ～…ちょっとだけで良いから匿って！お願い！」

パン！と目の前で両手を合わせて必死に頼み込む。その姿を途中から大きな音を立てて入ってきたハンニャバルに目撃されることになった。
マゼランもいずれは来るのかそれとも署長室に私が向かうのかどっちなのだろう、とりあえずこれは最初からもう一回説明するべきになるのだろうか。正直、そうなると口が疲れそうだ。

「A中将！！見つけたぞ！海軍本部の手配書によって連れ戻す！」
「………これもっかい説明コースなのね？更にハンニャバル相手だともっと詳しくパターンかな、サディちゃん」
「ん～～～～～～そうなっちゃうかもしれないわね…頑張ってA」

というわけで(最初よりもっと詳しく)説明したら理解したようで、マゼランに話した方がいいという結論に至った。
何方にしろそうなるだろう。このままだと勘違いされて海軍本部に通報され捕縛されながら、海軍本部の迎えを待つことになる。
仕方ないのでその場に居るメンバーで署長室にエレベーターで向かう。

「実はここまで突撃したらサディちゃんに会えるかしらって思っていたのよね」
「んもう♡嬉しいわA！」
「A中将の懸賞金に驚いたがアレってマジで？？」
「いくら？」
「億」