【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ28)

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続き3　【大きな手掛かり】ページ28

大将は自分には向いていない、そこまでの器ではないと呟いていたそうだ。
中将辺りが一番“自由にできる”から今のままが良いとも語っていたそう。そこには彼女の掲げていた正義が関係していた。

「確かA中将が掲げている正義って…」
「“自由な正義”…でしたよね。僕も本人から聞いたことがありますが、A中将に決まった正義はなくて悪いことをした海賊だと個人の目で見て判断を下すやり方でした。今は何処に行ってしまったんでしょう…」

よくぞ言ってくれた、と足取りを何としてでも掴みたい大将二人は内心ドキドキしながらいよいよ語られる手掛かりを聞くために構える。

「お？そうか場所が分からんのじゃったな！まあセンゴクには言うなって言われとったから言ってはおらんかったが、アイツなら今までやったことがない事をしたいとかで今頃インペルダウンじゃぞ？」
「「ええぇええええ？！」」
「ぶわっはっはっはっは！！！まあいずれインペルダウンから通報が来るじゃろ！」

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ここはインペルダウン。脱出不可能の要塞という海底監獄。
不法侵入した人物がいると騒がれており看守がハンニャバルに慌てて報告している頃であった。

「副所長！！見たことのない服装の人物がインペルダウンに侵入してきています！」
「なんだってェ～？！すぐに映像を見せろ！」

白いフードを被ったフードパーカーと黒い長ズボンの女性で大きいリュックサックを背負い、歩いている女性だ。そして監視している電伝虫に気付いてこっちを向いてウインクしたその女性は

「な…A中将じゃないかァア！！い、今確か手配中だったはずだ至急捕まえに行け！私は署長に報告する！」

レベル２へ入り込んでいったことを確認した看守たちは館内放送を入れて、A中将を取り押さえるように知らせた。囚人たちは大騒ぎしており一目見てみたいと辺り一帯が煩くなる。
猛獣やらブルゴリやらが放出され全て躱す中将。

「刺激的なのも悪くないわね、傷つけたら本部に連れ戻された時の処罰が恐ろしいし覇気だけで十分かな」

拷問エリアの森の中にある大きな穴はレベル２へ行けるため紅蓮地獄を抜け出し次の地獄である猛獣地獄も、やはり難なく突破してしまいレベル３の飢餓地獄は猛スピードで走り抜けている現場が監視室で目撃された。ちなみに壁にぶつかり手の甲が火傷した。
吹き抜けに飛び込むとレベル４の焦熱地獄だ。そこで初めて職員と出会ってしまう。