【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ17)

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背が高い人たちを撫でると照れるらしいというよくある話　【赤犬・黄猿】ページ17

サカズキ(３０６ｃｍ)

「サカズキ、ちょっといい？」

「…なんじゃあ」

名前を呼び手招きすると怪訝そうだが此方へ歩み寄ってくれる三大将の一人、赤犬。またの名をサカズキ。

これは少しの好奇心だがそもそもの話、こんな強面の大将を撫でるという考えをする人自体居ないだろう。そりゃあ、殺されそうだもんね。

「流石高いな３ｍ……あ、一緒に休憩でもどう？」

「わしはおどれを持ち上げる時、軽すぎて心配になるがのう。そがいな身体で栄養をつけちょること出来るんか」

何か３０年前からお節介な気がするけどまあ良いか。

椅子に座ったサカズキにコーヒーを持ってきて机上に置き、左手で彼の頭を撫でながら労いの言葉をかける。

「いつもお疲れ様、サカズキ」

「……」

あれ？反応がないけど間違えただろうかと不安になりながら、少し顔を覗くようにチラリと見る。

まさかの耳が赤くなっており、顔はやや下に向いて気の所為だろうか隠しているように見える。不覚にも可愛いと思ってしまった。

「ッ…そがい見るなァ！何のつもりじゃァA！！」

「可愛らしいわね、そんなに照れちゃって…いつも私を恥ずかしがらせている仕返しだよ」

「おどれェ………よォ分かった。帰ったら覚悟しとけ」

ボルサリーノ(３０２ｃｍ)

綺麗な長い脚で歩く三大将の内の一人、黄猿。又はボルサリーノである。

身長が高くて、服も高そうで、作り笑顔完成度も高そうであの表情を崩せるかあんまり自信はない。

声をかけると間延びした返答が返ってくる。

「ボルサリーノ、ちょっとしゃがんでみてくれない？」

「ええ～何をする気なんだァい？」

いいから、と半強制的になってしまったが目線に合わせてしゃがんでくれた。…本当に顔が良い。

そっとわしゃわしゃ撫でてみると驚くような顔はしなかったが、少々照れたようなニコニコ笑顔をしていた。笑顔が何だか(個人的に)可愛いおじさんなので何故か少し癒される。

「なんだよォ急に～。Aにしては珍しいことをするねェ～？」

「ふと頭を撫でたくなってね。………あの、なんか顔がさっきから近いような気がするんだけど気の所為？」

「仕事以外の時間だったら好きなだけ触れられるだろォ？そうだ、A～少し目ェ閉じてごらん」

何をするのか分からないが取り敢えず目を閉じたら深い口付けをされながら、片手で頭を撫でられた。

これでは色々まずいので慌てて離した。

「続きは仕事の後にねェ～」

「(やられた…)」