【ONEPIECE】大将と同期の中将と海賊と【短編集】 (ページ13)

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続き（＋α 分）ページ13

イッショウ(初めてなので口調は不安定ご了承を)

「Aさん、今日は空いてやすか？」

「ええと、今日は難しいからまた今度になりそう…」

最初はまあ仕方ないと思っていたイッショウだが、この返答が最近多く感じて若干気が落ちており部下に心配される始末。付き合っているのにあまり彼女と過ごせないのは、やはり寂しいものなのだ。

何とか休日など一緒に過ごせないものかと思い、空いている日はいつなのか聞くことにした。

「Aさん、ちょっと良いですかい」

「イッショウさん、どうかしたの？」

「いやァ、最近ずっと一緒と過ごせていない気がしやして。あんたの空いている日を聞きたいんでさァ」

目を逸らしながら返す言葉に詰まっているAに視界が見えずとも、口を開こうとしているが言葉を探している様子が分かる。

自分と過ごすのは嫌になってしまったのだろうか、荷物になってしまったのだろうか。そんな心配とAが離れていくのは気持ちが圧し潰されそうな気がして内心焦りが表れる。

「…あっしと過ごすのは、嫌になりやしたか」

やっと絞り出した問いかけ。それは覚悟でもあった。

果たして彼女の答えは

「そ、そうじゃない！二人で長く過ごしていると、その…恥ずかしくて心がもたなくなりそうだなというか、かっこいい人が一日ずっと傍に居るなんて普段から顔を見るのもやっとなのに……いやだからその、イッショウさんが嫌いなわけではないの絶対に…」

恐らく言い方からするに目の前の彼女はかなり顔が真っ赤で相手の顔も見れず、俯いているのだろうとイッショウは理解した。

…それにしても随分と可愛い理由だったことにイッショウは酷く安堵し、それと同時に愛おしさが増した。要は、愛しい彼と居ると恥ずかしくて顔も見れずどうしようかと先送りにし続けていたということ。

理由を聞いて思わずAを抱きしめ幸せそうに笑い、抱きしめられた本人はあたふたしている。

「そんな理由でしたか。全くあんたは可愛らしいことを言ってくれやすねェ…だが、あっしは愛しいAと長く過ごしていたい。それをどうか、分かって頂けやせんか」

後日、連休を取って二人で出かけることになり有名な美味しい蕎麦屋で食事をして楽しんだ。最後に夜は自分が頂かれ、二日休みだったのはこの為かと朝のベッドで相手の腕の中に包まれながら悶々と温もりを感じつつ考えるのだった。