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入学式当日。
魔法科大学附属第1高校の門を通った時だった。
男女の声が聞こえた。
男と女が言い合っているように見える。
(おいおい、痴話喧嘩か?こんな公共の場でよくできるな。)
ある男が呆れたようにその様子を見ていた。
女「納得できません。どうして、お兄様が、、、」
(どうやら、お兄様とやらが総代にはふさわしいと言っているらしいな。でも、一科と二科では実力が全く違うんじゃないのか?)
その男は、ただの通りすがりのように、その話を聞いていた。彼の良すぎる耳を使って。
深雪「魔法だって、本当なら、」
お兄様(?)「深雪!」
(おやおや、なんだかワケありみたいだな。あれは、兄弟と言うより恋人って言った方が妥当な雰囲気だな。さて、俺は寝るかー。)
そう思って、その男はベンチで横たわった。
モブ「ねえ、あの子ウィードじゃない?こんな早く来たって意味ないのに。」
モブ「所詮補欠でしょう?」
モブ「張り切りすぎちゃったんだよ。きっと。」
少女たちがコソコソと話すが、それは彼の耳に完璧に届いていた。
(あることないこと話やがって。別に二科が悪いってわけじゃないだろうが。)
お兄様(?)「すまない、隣、座らせて貰ってもいいか?」
「んあ?ああいいぞ!」
さっきの兄弟喧嘩の兄貴の方が来た。
もちろん、その男は了承する。
「二科生か。よろしく。おんなじクラスだといいな!」
お兄様(?)「ああ、こちらこそよろしく。」
話してみて、その男は兄貴にとても興味を持った。
その兄貴は、男が興味を持ったとも知らず、本を読んでいる。
(魔法書か。熱心だな。)
「あ、飛行魔法の研究か?」
お兄様(?)「ん?ああ、そうだ。よくわかったな。」
「まあね。魔法の知識は叩き込まれたよ。」
(奴らにな。)
お兄様(?)「そうなのか。まだ、改善できなくてな。少々手間取っているんだ。」
(誰か来た。この気配は厄介もんかもしれない。)
そう思い、男は去ることを決意した。
「へえー。あ、俺そろそろ行くな。じゃ、また後で。」
お兄様(?)「ああ。」
そこで、兄貴のとこにある女が近づく。。。
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作者名:REI | 作成日時:2020年5月18日 13時