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15話 ページ15

いい匂いがする。私の好きな、本の匂い。
扉を開けた時、ふわりと鼻孔をくすぐるその香りに細い息をこぼした。

「お前はここにある書類のすべてに目を通して暗記してもらう。食事は時間になったらここに運ぶ。……早く済ませろよ」

それじゃあな、と指示とともに一言を残して彼はどこかへ行ってしまった。

一人きりになった部屋の中を一瞥する。
数えきれないほどの本の数々と、書類の山。
窓のない部屋を、蛍光灯の冷たい光が照らしていた。

木製の椅子に腰かけたあと、目の前の机に目を向ける。
机の上には山のように積み重なった、と言うのに相応しいほどの紙の束。
とりあえず一番上にあった紙を一枚手に取る。

そこに書いてあったのはここに居る子供たちのデータだった。
顔写真と番号と性別、どんな実験を受けているのか等が記されていた。

「酷いものね」

思わずこぼれた言葉だった。
私が言えることじゃない。言ったって、意味を持ってない。

きゅっと目をつむる。
その後はただ無心に、ひたすらに、書類に目を通していった。

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- いえいえー当然の事を言っただけですー喜んで貰えて光栄ですよー それと、音域を広げる練習、頑張ってくださいー諦めずに頑張れば報われるはずですからねー ふむ、来月ですかーコトハ@白亜さんの小説は奥が深いのでーワクワクしますねー楽しみにしてますー (2015年8月21日 12時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます。そう言っていただけると作ってよかったと思えます…ありがとうございます。なるほど、その方法がありましたね…早速試してみようと思います。アドバイスありがとうございます。せめて再来月までに公開できるよう頑張ります…! (2015年8月20日 18時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- 大丈夫ですー、ミーも返信遅くなってすみませんー 気に入った作品にコメントするなんて当たり前じゃあないですかー 音域が狭い、ですかーピアノで音を取ると結構出やすいですよーあとは、歌いたい曲を練習してー音域を広げるのもいいと思いますー 続編、待ってまーす (2015年8月20日 15時) (レス) id: 7c8a29757a (このIDを非表示/違反報告)
コトハ@白亜(プロフ) - 杏さん» 返信ありがとうございます、遅くなってすみません!わわ、続編までコメントいただけるんですか…ありがとうございます!嬉しいです!音痴というか出せる音域が狭いんですよね…なので歌が上手い人羨ましいのです… (2015年8月19日 0時) (レス) id: 5c05607229 (このIDを非表示/違反報告)
- はいー、頑張って下さいー続編出来るまで此処を見に来たりしましょうかねー 一番に作品を見に行ってコメントしたいですー…音痴?そんなのカラオケが悪いんですー声の質は様々じゃないですかー (2015年8月17日 11時) (レス) id: 81089b7519 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コトハ | 作者ホームページ:   
作成日時:2014年6月13日 17時

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