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また同じ様な夢を見て目が覚める、早く忘れたいのに、眠る度に記憶が鮮明に思い出されてしまう
暴力を振るわれる事も、お腹が空く事も、凍える程寒い事も全てが怖い、それでも一番怖いのは独りな事だった
起きて今の両親を見て安心するのだった
「最近眠そうだけどよく眠れてないの?」
三人で朝食を食べていると心配そうに声を掛けてくれる母、その隣の父も心配そうだ
「大丈夫だよ〜母さんと父さんの顔見たら元気でた」
「A…!怖かったらいつでも父さんが添い寝するからな…!!」
「それはさすがに大丈夫かな…」
いつも通りの父に呆れつつ食べた朝食の食器を片付ける、洗い終わりリビングに戻るとインターホンが鳴った
「恭弥君…!」
扉を開けると休みなのに関わらず学ランを羽織っている恭弥君が居た、突然来る事なんて何度もあったがいつも急なのでやめてほしいな
「赤ん坊から聞いたよ、…まだ着替えてないの」
そりゃあ今日は学校が休みだしさっき朝ごはんを食べ終えたばかりなので許して欲しい
「学校?」
小さく頷く恭弥君にちょっと待っててと言い部屋に着替えに行く、学校なら制服でいいだろう、連休中に出された課題と暇だった時用に本を持っていこう
それにしてもリボーン君に言われたからと言って迎えに来てまで私と一緒に居てくれる事に驚きもありつつ嬉しくなってしまう
久しぶりに乗った恭弥君のバイク、恭弥君にしがみつきながら口元が緩む
早々に課題を終わらせ恭弥君の仕事も手伝う、お昼には草壁さんが作ってきたお弁当を食べた、草壁さんも料理上手で本当すごいなぁ
お腹も膨れ、睡眠不足な事もあってかとてつもない睡魔に襲われる
「まだ終わってないんだけど」
「んーわかってるよ〜」
眠い目を擦りながら書類と向き合う、余計に眠気が増して来た
そんなまどろんでる中、肩に手を置かれる
『何勝手に寝てんだよ!』
脳裏に過った声と肩への衝撃でその肩の手を反射的に叩いてしまう
「っはぁっ、はぁっ」
その手の主、恭弥君は少し驚いた顔をしている、違う、謝らなければ
「ご、ごめんなさいっちょっとびっくり、して」
どっと冷や汗をかく、動悸も治まらない、下を向きぎゅっと目を瞑る
そっと頬に手を添えられる、それすらも大げさに体をビクつかせてしまった、顔を上げさせられ恭弥君と目が合う
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作者名：心葉 | 作成日時：2024年3月17日 16時
