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学校へ着くと粛清と書かれた横断幕がでかでかと校舎に下がっていた
屋上には恭弥君と昨日の女子が立っているのがわかる
「ヒバリさん?!」
「アーデルハイト」
綱吉君と炎真君も今来たみたいで驚いた声が聞こえる
「おはよう。綱吉君、炎真君」
「Aちゃん!行こう、エンマ君も!」
恭弥君達を止める為に綱吉君に引っ張られ屋上まで行くと既に武君達が居て他の転校生も集まってきた
「恭弥君ほどほどにね〜」
「止めて?!!」
「私が恭弥君を止められた試しなんてないよ〜」
野次を飛ばすと綱吉君に突っ込まれるが生憎私なんかが止められるわけがない、結局リボーン君が綱吉君を蹴り飛ばし間に入って戦いを止めた
転校生がシモンファミリーというマフィアな事、そして7日後に綱吉君が正式にボンゴレ10代目になる継承式が行われる事を淡々と説明するリボーン君
そんな話に興味無い恭弥君は一人屋上を去ろうとするのを追いかける
「恭弥君、ボタン取れちゃったでしょ」
先程の戦闘で鈴木さんによってボタンをはじかれ少しはだけてしまっているシャツに目をやる
「今すぐつけてあげたいけどHR始まっちゃうし…昼休みでも大丈夫?」
「…弁当、持ってきなよ」
応接室で食べろという事だろう、笑って返事をして教室へ向かった
お昼炎真君が心配だったが今日は綱吉君と食べる様で安心して応接室に向かった
恭弥君に卵焼きとハンバーグ一口分持っていかれたが満足そうだったので私もつい許してしまう
「着たままでもできるでしょ」
「できなくはないけど普通に危なくない…?刺しちゃったら怒るでしょ…?」
「君が手元狂わなければいいだけだよ」
ボタンを縫い付けようと恭弥君にシャツを脱いでとお願いすればこれだ、脱ぐのめんどくさいからってそんな…
「早く」
仕方なくソファに座っている恭弥君の前に行き縫い始める
「動かないでね」
そう念を押す、そりゃ恭弥君とて刺されたくはないだろうから大人しくしている
外れたのは一つだけだったのでそんなに時間はかからなかった
「できたよー」
上を向くと思ったよりも恭弥君の顔が近かった、この距離でずっと見ていたのだろうか、じっと私の顔を見ている
「何かあったの」
「え?誰が?」
「君以外に誰がいるんだい」
それはそうだが突拍子もなくそう言われ驚く、今朝の夢の事を思い出す
「変な夢を見た事以外は特に…どうして?」
「別に、なんとなく」
それ以上は聞いてくる事もなく視線を逸らした恭弥君だった
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作者名：心葉 | 作成日時：2024年3月17日 16時
