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あの後古里君は気まずくなったのかすぐに帰っていった、どうせ学校で同じクラスになるのだから私も特に引き止めたりはしなかった
「おはよ〜」
教室に入ると転校生の話題で持ち切りだった
「友達になれるといいよね」
「そうだね〜」
にこにこしてる京子ちゃんにほっこりしつつチャイムが鳴ったので席に着く
担任が入ってきてうちのクラスには二人の転入生が入ってくる事を告げる
「マイ・ネーム・イズSHITT・P!しとっぴちゃんと呼んでクダサーイ!」
生で見るとすごい迫力だ…あの風船みたいな奴で椅子に座れるんだろうか…獄寺君が何かを熱心に書き出した
一方、古里君の方は声が小さいと怒られ黙り込んでしまった
「何か困った事があれば佐藤…あの手を振ってる女子に聞きなさい」
担任に名前を呼ばれ手を上げ振る、古里君は一瞬驚いた表情をしたがすぐに顔を下に向けてしまった
「古里君がうちのクラス入ってくるなんてびっくりした〜」
休み時間古里君の席に行き、そう声をかける
「え、何A転校生と知り合いなの?」
「うん、昨日偶然知り合った」
「そんな偶然ある?!」
周りのクラスメイトも驚いている、一方古里君は下を向いて机を見つめている
「…何か感じ悪くない?」
これはまずい、私のせいで彼が浮いてしまうのは避けたい
「転校初日で緊張してるんだよ〜お昼休みご飯食べた後良かったら学校を案内しようと思うけどお昼空いてる?」
もう一人の子も一緒に、と言うとこちらをちらりと見て浅く頷いた、よかった、関わらないでほしいとは思ってないみたいだ
「じゃあ決まりだね、何か困った事とかあったら遠慮なく聞いてね!」
そう言って席に着いた、古里君は主要人物なので出会う前は距離をとろうと思っていたが実際に目の前にすると何だか昔の綱吉君を思い出してしまい、ついお節介を焼きたくなってしまう
まぁクラスメイトだしこのくらいなら許容範囲内だろう
お昼休みになり、花と京子ちゃんとお昼を食べようとする、が古里君が一人荷物を持って教室を出て行くのが視界の端に映った
「…先に食べてて、私用事あるんだった」
二人にそう言いお弁当を持って古里君の後を追いかけた
「古里君!」
追いついて後ろから声をかけると肩をビクッとさせこちらに振り向く
「驚かせちゃってごめんね、良かったら一緒にお昼食べようよ」
「…なんで僕と」
「仲良くなりたいからだよ」
(強引かもしれないけど、それでも放っておけなくて)
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作者名：心葉 | 作成日時：2024年3月17日 16時
