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「というわけでお前も手伝え」
今日も今日とて応接室に居ればリボーン君が訪ねて来た、水野君のあがり症なおす為に全員で野菜の着ぐるみを着る事になったからその着ぐるみの修復を手伝ってほしいそうだ
「楽しそうだね〜行っても大丈夫?」
チラッと恭弥君を見れば、好きにすればと書類に目を向けたまま言う、まじで興味が無いみたいだ
校庭に行くと既に綱吉君達は作業をしていた
「あ、Aちゃんですー!」
「Aちゃんが来てくれたなら百人力だね!」
大きく手を振ってるハルちゃんとにこにこしている京子ちゃんに手を振り返しながら近づく
「思ったよりすごい量だね〜わ、炎真君大丈夫?」
不器用な炎真君は自分の指に針を刺してしまい血を出していた、持っていた絆創膏を渡す
「たくさんあるから使って」
「…ありがとう、けどこれ僕には可愛すぎるよ、」
数枚渡した絆創膏はいつものうさぎがついてるものだ
「いいからいいから」
ちょっと恥ずかしそうにしている炎真君の指になりふり構わず絆創膏を巻き、私も作業に加わる
「水野君、大丈夫そう?」
先程からすごい形相で手元の針と布を睨みつけている水野君に声をかける、改めて思うが本当に同い年とは思えない貫禄だ
水野君は一瞬こちらに目を向けたがまた手元に目線を戻す
「……ここの糸が絡まっちまって」
「貸してみて、…こうすれば大丈夫だと思うよ、」
絡まっていた場所を解く、顔に似合わずと言っては失礼だが丁寧な縫いだな
水野君に返すと顔を俯かせた
「…何でここまでしてくれんだ、面識なんて全然ないのに」
「そりゃ武君の友達だからだよ〜武君の友達って事は良い人だと思うから私も仲良くなりたいよ、現にこんな丁寧な縫い方する人絶対良い人だと思うもん」
そう言って笑う、驚いた顔をした水野君は目を擦った後、小さい声でお礼を言ってまた作業に戻った
「Aちゃんの分無くてごめんなさい〜!」
「全然大丈夫だよ!」
出来上がった野菜の着ぐるみは一着足りなかったが少しほっとしていた、さすがに私も着るのは恥ずかしいと思っていたので
後ろの方で応援をする、後ろから見たら完全に野菜に囲まれていてシュールだ
作戦は成功し水野君はみんなの前で球を投げる事に成功した
球が消えた事にみんな一瞬戸惑ったが成功した事に喜んでハイタッチをした
(遠目に見えたアーデル先輩の視線は氷みたいに冷たかった)
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作者名：心葉 | 作成日時：2024年3月17日 16時
