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-Past-
Side:N.Kazunari
待ちに待った日曜日だった。
翔さんと、会えると思うだけで心が弾む。
この日の為に新調した、真新しいカーディガンに身を包まれると何だか自分が数センチ大きくなった気がして、嬉しくなった。
それに加え、柔らかい木漏れ日の照るとても天気の良い日。
“デート日和だな、”と少し考えた自分が恥ずかしくなってしまう。
『今から家を出ます。』
と、一言翔さんにメールをする。
少しすると、『気をつけて』と簡潔なメールが届いた。
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外に出ると、少しだけ冬の名残か肌をさす痛みがあった。
でも、慣れてしまえばやはりとっても良い気候。
「春か、」と呟く。
…そういえば、翔さんと会ったのも春だったっけ。
春と言えば、桜！らしい。(相葉さんの受け売り、だが。)
今年は、みんなで花見に行きたいなと歩きながら思った。
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待ち合わせ場所には、まだ翔くんが辿り着いていなかった。
『着いたよ』
とメールをしたが、
…一向に、来ない。
慌てて電話をしてみるも、
無気力な通地音。
そのまま２時間。
待ってみたが、本当に来ない。
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そうして、待っていた中。
……一本の、電話。
『ニノ！
いま、病院から電話があって、
翔さんが事故に、あったらしいっ___________。』
悴んでいた所為かもしれないけど、手の力が、ふと抜けた。
嘘だろ？翔さん。
だって、気をつけてって。
言ったじゃん、僕に！
偉そうに言っておいて、自分は...。
どうして、どうして_______。
あんなに心地よいと思った天気も、
気がつけば雨雲が立ち込めて
ポツリ、ポツリと粒が落ちてきた。
その粒と一緒に、僕の目からもポツリ、ポツリと雨が滴り落ちる。
あんなに晴れやかな気持ちも、
あんなに楽しみだったショッピングも、
雨と一緒に、すぅっと流れていってしまう。
うずくまって、泣いた。
これが嘘だったらいい、と泣いた______。
ああ、冷たい。
…ああ、なんて冷たいんだろう。
どうして事の終わりは、
こんなにも、残虐無知で....。
翔さんが運ばれたという、病院。
...そこへ、一目散に走る。
死なないで、翔さん。
失うなんて、嫌だよ。
お願い、翔さん。
__________生きて。
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奏子 - どっちもいいけど……2番がいいと思います!! (2014年11月16日 17時) (
レス) id: f77649e564 (このIDを非表示/違反報告)
はな(プロフ) - 迷ったけど1番にします。これから作品楽しみにしています。 (2014年11月15日 11時) (レス) id: e86dab4b07 (このIDを非表示/違反報告)
智和(プロフ) - どちらも捨てがたい…。けど、迷いに迷って2番をリクエストさせていただきます！ (2014年11月15日 9時) (レス) id: 23e3e0e4f8 (このIDを非表示/違反報告)
(`・3・´しえる)(プロフ) - 智夏さん» はじめまして、作者のしえるです！ ありがとうございます…！凄く、凄く嬉しいです…(涙) 今後も、櫻色の喫茶店をよろしくお願いします！ (2014年8月30日 0時) (レス) id: 968d9b307e (このIDを非表示/違反報告)
智夏(プロフ) - はじめまして、１章から見させていただきました。とっても面白いです!!続きが気になります笑。無理せず自分のペースで頑張ってください応援してます（♯´□｀♯） (2014年8月29日 16時) (レス) id: 04c882c90f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ciel | 作者ホームページ：http://ulog.u.nosv.org/user/sakura1247
作成日時：2014年8月28日 13時
