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14.準備 ページ14

2broの3人を迎えてから2日目。
今日はサプライズで歓迎会をする予定だ。
実はカリスから〈念話〉(テレパシー)で歓迎会をしよう。と提案があったのだが、いきなりだった
ので、準備なんでしてないからやる事が山積みだ。
カリスは道案内と、3人の引っ越しの手伝いをするふりをしつつ時間を稼いでもらい、俺はその間に準備を進める作戦だ。
最初にやる事はある魔獣の討伐。
そいつが今日のメインディッシュになる。
奴はこの庭によく現れるから遠出しなくていいのが楽だ。
前足の代わりの大きな翼を持ち、ドラゴンの眷属であるワイバーン。
こいつの肉は見た目に合わずかなり美味い。
それに、丁度討伐の依頼もきてきたから都合がいい。
早く仕留めてその他の準備に取り掛かる。
つもりだったのだが、こいつ思ったよりもしぶとい。
よく見るとあちこちに古傷があり、身体も他の奴に比べてひと回り大きい。※戦越えか、面倒臭い。

※数多の戦いを勝ち抜いてきた屈強な魔獣

完全詠唱でなんとか倒せた。
水属性魔法で詠唱なんて、最後にした日すら覚えてないぐらい前だ。
それをするぐらいには予定が狂ってしまった。
出来るだけ急がなければ。
よし、料理も完成させて保温の魔法もかけておいた。後は部屋の飾り付けだ。
といっても、飾り付けなんてした事が無いのでやり方が分からない。
本で調べるか?いや、そんな本は家にはない。
あの人に聞くか、知っているという保証は無いが、聞かないよりはマシだろう。
少なくとも、俺よりはそういう事を知っていそうだ。

『もしもし、ザリアンさんですか?
Aです、少し聞きたい事があって』

『もしもし弟子のリリーです』

ん?〈念話〉(テレパシー)はこいつの師であるザリアンさんに繋いだ筈だ。
なのにどうして弟子が応答しているのか分からない。

『ザリアンさんに繋いだ筈なんですけど』

リ『その師匠が今〈念話〉(テレパシー)に改良を加えててね、もし自分が応答出来ない時には私に繋がるようにアレンジしたって訳よ。
で、何かな?聞きたい事ってのは』

『実は2broの3人を保護する事になって、それで歓迎会をしたいのですが、飾り付けってどうすれば良いのか分からなくて』

リ『貴族の食事会じゃないし普通に紙の飾りでいいと
思うよ』

『分かりました。
ありがとうございます。
では、また』

リ『はーい』

紙の飾り付けならなんとかイメージ出来る。

よし、完成した。
後は待つのみだ。

15.作者より→←13.夕食



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作者名:チビデブ | 作成日時:2021年3月18日 3時

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