11.夜道 ページ11
なんやかんやあって和解できてから一時間。
取り敢えず家に戻っているところなのだが、遠い、遠すぎる‼
我ながらなんであんな所に家建てたんだのか不思議で仕方ない。
弟｢ちょっと遠すぎない？もう一時間になるんだけど」
カ「かなり暗くなってしたね。
変なの出てきてくれたりしないかな？いい暇つぶしになるのに」
「滅多な事言わないでください。
俺はアレが苦手で苦手で二度と会いたく無いんですから」
弟｢ここって出るの？そういえばなんか普通の山道よりこの道暗よね」
おつ｢でも彼らって嫌だってお前は思う程出てくるよもんよ？」
幽｢緑の人わかってるね〜」
｢ウワｯ急に出てこないで下さい。
貴方達は何処から現れるか分からない挙句に、脅そうとして出てくるから苦手です」
出てきたのは長い金髪の女性の
彼女の同族は別に害ではないのだが、人を驚かせて快感に浸るという習性を持っているので俺は少し苦手だ。
？｢ワｯ」
｢あ”ぁ”ぁ”」
弟｢耳がッ」
あっ、今かがんだら蹴上げた土が目にｯ
弟「目がァ」
弟｢イテェ‼
目がっ、耳がぁ」
ビビり過ぎて弟者の目と耳をやってしまった。
その原因は目の前に浮かんでる俺と同じぐらいの短髪
の少女だ。
｢ごめんなさい弟者さん。
これで少しはマシになると思います」
？「相変わらずビビり過ぎだよAはじゃあ、私はこれで。
皆さんも夜道気をつけて下さいね」
俺からすればこの人以上に危険は無かったのだが、その1番の危険から忠告されるとは。
兄｢あいつは？」
カ「元気のいい知り合いで、敵では無いって事だけ言っておく」
｢会いたくなくても会えるけど、会いたくても会えないような人です。
最後にあったのは一年前です」
兄｢会えてねぇじゃん」
｢そう思ってたらさっきみたいにふらっと現れるんですよ」
彼女に最も象徴する言葉は？神出鬼没しかないだろう。
にしても本当に暗いな、この道は。
それに忘れていたけどまだまだ家までは遠いということを忘れていた。
｢カリスさん、道も暗いし
カ｢オッケー、みんな私の近くに寄って来て」
カリスが詠唱を始めると、蛍のような光が周りに集まり、どんどんと明るさを増してゆき、その光が俺達を広がる。
その光が晴れると、俺達の小さな自宅が見えた。
やっとの帰宅だ。
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作者名：チビデブ | 作成日時：2021年3月18日 3時
