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Your Side
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「ほら飲みな！！！！じゃんじゃん飲みな！！」
『明日も講義あるんだから、程々にしなよ。』
「もう気にしてらんなーーい！」
もう既に酔ってる珠里を横目に、溜息をつく。
『私お手洗い行ってくるね。』
「ナンパされないでよーー！」
『はいはい、アンタもね。』
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「あれ、Aちゃん？！！」
用を済ませて、トイレから出てすぐ
その声に振り向けば、深澤くんが驚いた顔をしてこちらを見ていた。
『 深澤くん？』
「久しぶりだね。」
『そうだね。』
気まずい空気の中、
「目黒も来てるけど会う？」
深澤くんの言葉に思わず顔を見上げる。
「.....はは、なんて気まずいか、」
『デビューおめでとうございます。
蓮くんにもそう伝えておいてください。』
お辞儀をしてその場から立ち去ろうとした私の腕を深澤くんは掴んだ。
「 ....もう他に男いたりする？」
『え？』
「いや、妙にあっさりしてるからさ、」
『 ..... 』
「はは、立ち止まってるのは目黒だけか！」
『たち、どまってるって、』
「Aちゃんと別れてから今日まで、あいつ毎日辛そうなんだよ。
なんかもう見てらんねーっていうか、」
そんなわけない、
あの日、別れを告げたのは蓮くんなんだから。
「 なんて、Aちゃんに言うことじゃなかったね。
ごめん引き止めて、」
『....大丈夫です、』
「じゃあ、ね、」
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『...あの！！！』
「ん？」
『幸せになってって伝えてください！！
世界でいっっちばん、幸せになってって！』
あの日伝えられなかった言葉が私にはある。
『 それでいつか、私たちがお互い思い出にできたとき、その時は笑い合いたいって、』
「 ....うん、伝えるよ。」
『こんな私を愛してくれてありがとうって、
蓮くんのおかげで私、すごく幸せだったって伝えてくださいっ、』
本当は直接蓮くんに伝えたかったけど、
それは今の私には無理だから。
だから、こんな形であの日の想いを伝えることを許してください。
.
さようなら、蓮くん。
貴方が世界で一番幸せになりますように。
貴方の記憶の片隅に少しでも私という存在が残りますように。
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作者名：メグろん | 作成日時：2020年4月10日 8時
