【ハイキュー・ホラー】貴方の” 罪 ”、引き取りましょう 【悪ノ大罪】

罪とは１ ページ3

…それは、おれ、日向翔陽が部活終わりに寄り道した時のこと。

なぜそうしようと思ったのかは今でも分からないが、ふとした気まぐれだったのかもしれない。



「大分暗くなっちゃったな…」



おれの家は山を越えた向こう。だから帰るのにも時間がかかる。
ましてや、部活帰りに寄り道なんてしたら暗くなるのは当然だった。



「確か、こっちだったはず…」



登下校時にいつも横切る林。
ここで、時折帰る時に小さな光を見かける事がそもそもの発端で。

…つまりは好奇心だった。



「…気になるものはしょうがない、うん」



などという独り言を零し、林の中を進んで行く。

…光の正体を暴いて、影山達に自慢してやるんだ！…なんちゃって。



「うーん、いくら進んでも暗いなぁ…」



そう呟いた時だった。



「…うわっ！？」




______ﾌﾞﾁｯ




何かに引っかかったようで、思いっきり転んでしまった。

思いっきり打ってしまった頭を抑えながら、足元を見てみる。すると、そこには切れた縄があった。



「な、縄！？誰がこんなところに！？」

『そこのオレンジ頭っ！伏せろ！』

「えっ…！？」



いきなり知らない声が聞こえた瞬間、おれの意識は飛んだ。

最後に見えたのは、驚いたような顔をした、長い黒髪の女の子の姿だった。


「だ……れ………？」





・






・






______おれが林に行ったことを後悔するのは、この出来事から一日後の話。

罪とは２ 【傲慢編】→←罪とは０

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す