【一期一振】婚約者(仮)ですが、なにか？

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お昼ご飯を食べ終えて一振さんと談話していた


貴「なんで一振さんはパンケーキが好きなんですか？」


さっきの疑問をぶつけてみる


一「あ…いや…弟の影響…ですかね…」


恥ずかしそうに頬をかいていた


貴「へぇ…弟さんいたんですね！」


パーケーキか…


家で干物女やってる私からしてみたら雲の上の食べ物だ


それより弟さん女子力高くないっすか！？


一「Aさんは弟さんはいらっしゃらないのですか？」


貴「はい、いませんよ、欲しいですがね…」


家族沢山だと楽しいだろうなぁと呟くと


一「それなら私達で増やしてしまえばいいのでは？」


貴「はい？」


なぜそういう思考になるの！？大丈夫！？


一「私達なら明るい未来を築く事ができます、そう思いませんか？」


貴「いえ全く______」


否定をしようとしたら手を握られて


一「全て私に委ねてしまえばいいのです、身も心も…」


まって、この雰囲気危ないって！！


貴「どんな思考してるんですかっ！！お言葉ですが、貴方阿保ですか！？」


それでも一期さんは諦めない


一「きっとAさんのような可愛らしい子供が生まれますね」


貴「ちょ、ここ食堂なんですけど…っ！」


どんどん身を乗り出して顔を近づけてくる一期さんは確信犯だと思う


？「そうだな、俺っちみたいな大層可愛らしい子供が生まれるだろうな」


貴「そんな訳ありません！！…って、貴方は…？」


気付くと私達の横で仁王立ちしている儚げ美少年がいた


？「よぉ、俺っち、薬研藤四郎だ、一兄の兄弟だ」


貴「あ、あの…よろしくお願いします…」


この子が例のパンケーキ好きな子かな？見た目からして好きそうなんだけど、なんだか…ザ・漢の中の漢！って感じ…


一「薬研！？なぜここに…？」


一振さんは私の手をいつの間にかに放し、背筋を伸ばしてさっきとは違う高貴な雰囲気を醸し出していた


ほう、これが家での姿か…


レアかも


一「薬研…言いなさい」


なんだか激おこムードって感じ…


薬「すまん一兄、実は一兄にどうしても外せない用があってな」


そう言って私をちらりとみる


薬「あぁ、そうだ、この婚約者とやらにも用がある」


すっかり私の方に向きを変えてこう言い放った


薬「あんたは一兄の邪魔だ、金なら用意するからとっとと目の前から消えちまいな」


…え？…えーーーーーーっ！！？？

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