私…夢…会いたい…？ (ページ4)

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みどりくん…？

窓がある…

今、何時くらいなんだろ…

スゥ

え…

すり抜けちゃった…

今はお昼みたい

どこなんだろうここ…

見たことないものばかり

それに遠くまでハッキリ見える…

夢じゃないみたい…

住所がある…

大阪…？

こんなことまでわかったの初めて！

やっぱり、私死んだの…？

それか幽体離脱してる…？

死んでたらやだな…

でも、家までの帰り方もわからない…

私極度の方向音痴だから移動したら余計大変なことになっちゃうもんなぁ…

…名残惜しいけど戻ろう……

スゥ

…やっぱりすり抜けてるよね……？

あれ？

通話終わったみたい…

見えたりするのかなぁ…

でも、すり抜けるなら見えないかなぁ…

『ぁ……』

声はでた…！

え…キョロキョロしてる…

聞こえてるのかな？

でも、見えてはないみたい

『あの、すみません。』

？「え…空耳……？」

『…空耳じゃないです。』

怖がらせちゃうかな…

『見えないようですが、貴方の目の前にいます…』

？「え…？いないんだが…？」

『やっぱり…見えませんよね…』

見えるようにならないかな…

でも、見えたら見えたでみどりくん喋れなさそうだから見えないほうがいっか。

『…私◯◯県に住んでいます、天月Aといいます。』

？「…こんにちはー？緑川悠人です…？」

『その、私、多分死んだか幽体離脱してるんだと思うんですが…』

緑「そうなの？じゃぁ、なんでここにいるの？」

私がリスナーってことは言わない方がいいよね。

『…そ、それが、私にも分からなくてぇ…』

おっと、どもったし語尾が上がって…

嘘つくのは得意じゃないんだもん……

緑「うーん…」

気づいて無い…？

『…ニ時間ほど、ここにいさせてもらうことってできますか…？』

夢とか幽体離脱ならニ時間経てば家に帰れるはず…！

多分体は家でお昼寝してるだろうから…

緑「いいよー」

『わぁ…！ありがとうございます…！』

良かった…

追い出されたらどうしようかと……

『…これからなにかしますか…？』

緑「何かって、何ー？」

『…お仕事とか、ご飯を食べるとか…ご用事ってありますかね…？』

緑「んー…特にはないかなー…」

『おぉ…！それなら私の実験に付き合ってもらえませんか…？』

緑「いいけど、何するの？」

『先程、窓に触れたところすり抜けてしまったのですが、そういえばあのとき何も考えてなかったなーと思いまして…』

緑「窓すり抜けたの？！」

『えぇ、そうなんです…』