【鬼滅の刃】転生したら既に原作が壊れていた件

弐拾捌 ページ29

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「炎の呼吸 壱ノ型 不知火＿＿＿＿」


『虹の呼吸 参ノ型 虹彩(こうさい)＿＿＿＿』



手合わせの内容は簡単。呼吸を使って木刀を相手の首筋に当てることができた方が勝ちだ。

煉獄さん……いや、杏寿郎の繰り出す技はとても綺麗だった。原作ではたった三巻の指南書を読み込んで柱まで登りつめたのだ。

杏寿郎にも才能がある。原作とは違って現在も炎柱様に指導してもらっているのだから、きっと原作以上の実力を持つことができるだろう。



「炎の呼吸 肆ノ型 盛炎のうねり＿＿＿＿」


『！？……虹の呼吸 漆ノ型 虹星(こうせい)＿＿＿＿』



肆ノ型は少し厄介だ。考えことをしていたせいで、集中力が若干切れてしまったので、不意打ちを食らうところだった。



『虹の呼吸 肆ノ型 逆さ虹＿＿＿＿』


「！！？(姿が消えた…！！)後ろか…！！！」



杏寿郎は私が後ろにいるだろうと察知して、体を後ろに向き直しながら木刀を振ったが、ただ空を切っただけだ。



『甘いよ。』


「！？……っ……降参だ……」


「しょ、勝負あり！！」



肆ノ型は不意を突いて斬る技。基本的にはこの技だけで雑魚鬼であれば斬ることはできる。しかもこの技は応用も効く。

基本的には背後を突くものだが、相手の思考回路を利用することで、後ろ、上、下へと状況によって変える。

壱ノ型……いや、それ以上に使いやすい技だと言える。

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