学力基準で入学した少女の物語【妖怪学園Y】 (ページ49)

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Aside

コマ君と呼ばれた水色髪の子は、赤髪の子をジンペイ君と呼んでいた。なるほど、2人の名前は〝コマ〟、〝ジンペイ〟なんだ。

コマ「？この子は……？」

ジンペイ「さっきからいたけどお前……」

A「あ、ああ！私、双葉Aです。よろしくお願いします！」

「(笑顔も可愛い〜！！苗字からして絶対お花似合う！！)」

先程昼に食べる用のメロンパンが潰れていた事にショックを受けていた彼が、急に元気になる。何かいい事でも思い出したのだろうか。

ジンペイ「！！」

コマ「(か、可愛い……ジンペイ君もそう思ったのかな？…一緒のクラスだったらいいな……あ、僕も自己紹介しないと…)

僕は小間サン太夫です。よろしく！」

ジンペイ「俺は寺刃ジンペイ！」

どうやら2人は小学校から一緒なんだとか。こんなエリート校を友達と一緒に合格するなんて凄いな……

「僕は玉田マタロウ。よろしくお願いします」

コマ「もしかして2人も小学校から…？」

A「あ、違うの！さっき友達になったばかりなんだ。ね！」

マタロウ「う、うん！(こんな可愛い人と友達なんて最高〜！)」

ジンペイ君とコマ君は〝YSP基準〟で合格したらしい。……YSPって何の略なんだろうか。他の基準とは違って特別そう……

そんな事を思っていると、1人の女の子が私たちの前を勢いよく通り過ぎた。