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第六話 ページ8

「フガッ…」



私は目を見開き夢なのか現実なのか自分の顔をつねる。



「あれっ?!鬼が死んでるぅぅう!!ももももっもしかして!君が倒したの?!?!」


すると青年は私の方を向きそう、問いかけてきた。





嗚呼。そこにいる。

なんで、


どうして。



化け物とは鬼のことだとすぐに理解した。



鬼に食われそうになった所を助けてくれた。


苦しい所を死にそうだった所を助けてくれた。


恐怖が一気になくなり。

安心感が私の体を襲う。



『ごわがったよぉ…』


私は色んな意味で涙を流した。



「うぇぇぇ?!なんで泣いてるの?!?!ごめんねぇ!なんかっ、ごめんねぇ?!」




善逸君だぁ。善逸君だぁ。


私に駆け寄り謝ってきた。



『なんでっ、なんでいるのぉぉ……』



「え?!?!いちゃ悪かったかな?!ごめんねぇ?!まじごめん!!!」





お互いによく分からない会話を繰り広げていた。

私が泣き止んで落ち着くまで善逸君はずっと傍にいてくれた。


夜が明け、朝日が昇る。


「なっ、泣き止んだぁ…俺の名前は我妻善逸。君はなんていうの??」



喋ってる。私に喋りかけてるぅぅぅ。

なんで善逸君が私の目の前で喋ってんのぉぉぉ泣((は?

よく分からないけど神様ありがとう。夢だとしてもありがとう。


『うぅ…白雪Aですぅ…』


「まっ、また泣き出した?!?!お願いだから泣き止んでぇ…」


すると善逸君は私の背中をさすった。

あぁ、私、明日死ぬのかな。



『グハッ…(鼻血)』


「Aちゃん?!?!ちょっ、だだっ大丈夫?!?!」


やばいほんとに。

夢ならば覚めないでください。



『助けてくれてっ…ありがとうございますぅ…善逸君。好きですほんとに好き尊い。イケメン結婚してぇぇ…』



「うぇっ?!?!どどどどしたの?!いや俺はいいんだけどさ!!てかむしろ大歓迎よ?!でもなんか怖いんだけど!!!?とりあえず落ち着いて!!」



もう結婚したいほんとに。

愛してるわ善逸君。

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作者名:天音 | 作成日時:2019年9月9日 9時

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