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第五話 ページ7

次第に私は息が出来なくなりもがく力も抗う力もなくなった。





もう終わり。


そう思っていた。



けれど、







(シャキンッ)



私の首を持ち上げていた手が切り落とされ、一緒に私も地面に落ちた。




『はぁっ、はぁっ』


息をやっと吸えた。
そして首が痛い。



『なにがっ…起きたの…?』


すると私の前には


月に照らされた綺麗な黄色の髪の毛を揺らす青年が立っていた。





『へ…?』






「うぅ、手がァ手がァ」


化け物はもがいていた。

けれど直ぐに化け物の手は生え変わる。


「殺してやる。2人まとめて殺してやる!!」



状況が掴めない。



「シィィィ…」


前に立っていた青年は音を立て呼吸をする。




間違えなかった。




「雷の呼吸、壱ノ型」



それは紛れもなく私が想い続けていた人。




「霹靂一閃」




ピカっと光る雷と同時に反射的に目を瞑った。


けれど、目を開ける頃には目の前の化け物の首は斬られていた。

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作者名:天音 | 作成日時:2019年9月9日 9時

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