第二十九話 ページ31
応急処置が終わり、
伊之助君や、炭治郎君は疲労で眠っている。
私は心配でずっと観察をしていた。
すると、
「んん……」
と横でぬくぬくと起き上がる。
あ、
善逸君が起きた…
『起きたっ……』
すると善逸君は目をこすり、目を細めこちらをジーと見ている。
なんか、久しぶりで、ずっと会いたかったのにいざ目の前にすると、どうしていいか分からなくて…
「Aちゃんっ?!?!?!」
と急に名前を呼ばれる。
『あっ!!気づいた?!?!』
と私は謎の返答をしてしまった。
いや、明らかに言う言葉違うだろ私。
するとあたたかい感覚が私を包む。
へ、
私今……
抱きしめられてる……?
善逸君に…?
横目でちらりと見ると、近距離に善逸君。
私の背中に手を回し肩に顔を埋めている。
無言で。
あ、抱きしめられてる……
いや気づくの遅いかよ。
「会いたかったっ……ずっと……!!」
と耳元で泣きながら言われる。
自分の顔が真っ赤で熱いのがよく分かった。
『うぅっ……私もっ、ずっと待ってた……!!』
自然と私も涙がこぼれる。
恥ずかしさや、興奮よりも
今は嬉しさと感動の方が大きい。
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作者名:天音 | 作成日時:2019年9月9日 9時