直球の愛し合い【我妻善逸】『トリップ』 (ページ30)

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第二十八話ページ30

庭の掃除が終わり、

しのぶさんに呼ばれる。

任務で怪我した隊士が多いとのこと、

一気に蝶屋敷に鬼殺隊の方達が搬送されてきている。

今日は忙しくなりそう。

病室的なところで鬼殺隊士を待っていると、

5人ほど部屋に搬送されてきた。

『え………』

その中には善逸君がいた。

いや、善逸君だけでなく、炭治郎君や伊之助君も。

私は持っていた薬の箱を落としてしまった。

「Aさん？大丈夫ですか？」

と横に立っているしのぶさんの声すら今は聞こえない。

自然と私は涙が零れていた。

「Aか？！」

と部屋に入ってきた炭治郎君に話しかけられる。

伊之助君は多分疲労で寝ている。

善逸君は様子を見る限り気を失っている。

『そうだよ！！炭治郎君！！！』

覚えてくれていた嬉しさや、無事だった安心で一気に涙が流れる。

するとしのぶさんが

「知り合いなのですね。とりあえず今は怪我をしているので、布団に横になってください。」

搬送された人はみんな横になる。

「Aさん、炭治郎君は、骨を何ヶ所か折っていて、伊之助君は深い傷で出血をしていて、善逸君は血鬼術で気を失っています。薬を持ってきて下さい。」

と言われ私は急いで薬を取りに行き、応急処置をアオイさんと行う。

しのぶさんは柱なので忙しくてずっと私たちのそばにいることができない。

なので私がどうにかしなくちゃ。