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第二十五話 ページ27

私は岩を目の前にし、

絶対に切る。


と、意を決した。





『シィィィィ……』



肺を上手く使い息を大きく吸う。


すると私の強い意志で体がびっくりするほど勝手に動いた。




『全集中。 雪の呼吸、 壱ノ型』


身体の本能で、゛雪の呼吸゛を作り出した。





『雪月風花!!!』



スパッと何かを切ったかと思うと目の前の岩はぱっくりと真っ二つに切れていた。




『えっ……きききっ、切れた…』




するとしのぶさんが私に駆け寄り、


「凄いです!Aさん、私は貴方を認めます。貴方なら必ずできると思ってた…」




やった!

何故か分からないが勝手に体が動き、本能で作りだした呼吸。雪の呼吸。



「あと、すごく綺麗な呼吸ですね」


ふわりとしのぶさんは笑う。





いや、貴方の方が綺麗だと思います。

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作者名:天音 | 作成日時:2019年9月9日 9時

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