3 ページ6
敦side
さっき、このクラスに転校生が来ると噂で聞いた。
最初は吃驚したけど、長期休暇明けだし、転校生が来る時期としては普通だよね。
谷崎「どんな子が来るんだろうね。女の子って聞いたけど…」
敦「優しい人だと良いですね!」
そんな事を喋っていれば、担任の国木田先生が入ってきた。
国木田「夏休みも明けて、皆まだどこか浮ついた気分かもしれんが今日からはきっちりと気持ちを入れ替えて、学校生活に臨め。まぁ、他にも言いたい事は沢山あるが転校生がいるからな…入って来い。」
皆が目を見開いた。
だってその転校生はとても美しかったから…。
絹のように滑らかな金髪。アメジストみたいな紫の瞳。スラリと伸びる白く細長い手足。
そして、男を惹きつける豊満な胸。
上げればキリがない程の魅力をもった少女に、誰もが見惚れていた。
A「東京から来ました。月影Aです。同級の仲に入れてもらえると幸いです。」
国木田「皆、仲良くするんだぞ。Aは敦の隣だ。」
国木田先生はそれだけを言うと、さっさと教室を出て行った。
A「えっと…敦さんですよね…?」
「え!?あ、うん。僕は中島敦。よろしくね、月影さん。」
A「ふふ、Aでいいですよ。よろしくお願いしますね、敦さん。」
困ったように微笑む彼女はやはり美しい。
僕は切実に思った。
47人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
☆天香☆ - う〜ん、太宰さん格好良い!!激しく続きが気になります!!!更新応援しております!!! (2019年5月30日 20時) (レス) id: a8fcda6e2a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:有原霊花 | 作成日時:2019年5月22日 17時