あなた「久しぶりに会えて嬉しかった」千寿郎「私もです!」 ページ20
あたりがシン、とした。
そりゃそうだ。私は人前で怒ったことはさほど無い
槇寿郎「なっ・・・!?」
A「静かに聞いてりゃ殴ったり叫んだり!!槇寿郎さん!あなたはそんなはずじゃないでしょう!?杏寿郎から聞きましたよ。昔はこんなんじゃなかったって。」
槇寿郎「・・・っ」
炭治郎「(Aさん・・・)」
A「私、あなたみたいな人。大っ嫌いです」
私は満面な笑みでそう言った。
炭治郎&千寿郎「!!?」
槇寿郎「お前、俺達のことを馬鹿にしているだろう。」
そんなんじゃない。
やっぱりこの人にはあの人の気持ちや私達の声は届かない____
杏寿郎、どうしたらいいの____
炭治郎「どうしてそうなるんだ!!!」
A「!?」
炭治郎「何を言ってるのか分からない!!言いがかりだ!!」
槇寿郎「お前が日の呼吸の使い手だからだ。その耳飾りを俺は知ってる。書いてあった!!」
ー書いてあったー
どういうこと・・・?
炭治郎「(日の呼吸ってもしかしてヒノカミ神楽のことなのか?)」
槇寿郎「そうだ、日の呼吸は・・・あれは!始まりの呼吸!一番初めに生まれた呼吸!最強の御技!!ほして、全ての呼吸は日の呼吸の派生!!全ての呼吸が日の呼吸の後追いに過ぎない!!日の呼吸の猿真似をし、劣化した呼吸だ!!火も水も風も全てが!!」
炭治郎「!?」
火も、水も、風も・・・無駄って言いたいの?
じゃあ雪や氷(こおり)、その他の技を出す剣士は・・・。
A「ははっ・・・代役でしかないってことか。・・・笑わせる」
私はいつの間にか物凄い顔になっていた
槇寿郎「日の呼吸の使い手だからと言って、調子に乗るなよ!!!小僧!!!!」
この時私は杏寿郎の言葉を思い出した
ー柱だからと言って誰かに認められているわけではない。誰かの為に、人の為に命を張って心を燃やしながら、次に進む為にはどうするべきか、自分で考えるようにしなきゃな。ー
これは私に向けての杏寿郎の口癖だった。
私はずっと泣き虫で弱くてそんな自分が嫌で嫌で死のうとも思っていたから、杏寿郎はそんな私を励ましていたんだ。
だけど
だけど!!槇寿郎さん・・・それは違う。
あなたの言葉は偽物だ
A&炭治郎「乗れるわけないだろうが!!」
炭治郎「Aさん!?」
A「調子に乗ったことなんてない!!一ミリも!!馬鹿にしてんのはあんたの方だ!!」
炭治郎「そうだそうだ!!今俺が自分の弱さにどれだけ打ちのめされてると思ってんだ!?」
あなた「炭治郎くんと私ってなんだか気が合うかも?」炭治郎「そそっ、そうですか?!実は俺もそう思ってました!!///」→←あなた「うっ・・・ぐすっ千寿郎くん・・・ごめんね、私・・・」千寿郎「姐さん・・・」
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作者名:雛闇 | 作成日時:2020年11月9日 22時