十束多々良 ページ22
鎮目町三丁目にある比良坂ビルの屋上に私たちは向かっている
多々良兄は安全なのだろうか
五年くらい前に知り合った多々良兄
会ったらよく面白い話を聞かせてくれた
楽しい遊びや勉強を教えてくれた
ニコニコ笑って話を聞いてくれた
無事でいてほしい
私たちが屋上に着いた時に発見したのは倒れた多々良兄だった
嘘だと思った
八「十束さん!!」
ドッキリだっていつもみたいに笑ってほしかった
八「十束さん、誰にやられたんすか!」
貴「多々良兄・・・?」
多「無色の…王…」
八「王!?十束さん、他の王にやられたのかよ!」
草「もうええ八田、喋らすな」
美咲が必死に問い詰める
それを出雲兄が止める
八「大丈夫っすよ、十束さん」
「今、医者を呼びにやってますから」
「こんな傷…すぐに治せる…」
多「へーき、へーき、何とかなるって」
貴「やだ、やだよ、多々良兄」
「嘘、だよね?ドッキリ、だよね…?」
そうなら早く種明かししてほしい
多「ごめんね、A」
「大好きだった」
「俺、嘘ついちゃったね」
「俺もAを泣かせちゃった」
「ごめん」
そういって多々良兄は動かなかった
貴「多々良兄!?」
「多々良兄!!」
八「十束さん!!」
貴「多々良兄のバカ…」
「私だって大好きだよ…」
草「堪忍な、尊」
「悪い知らせや」
多(やっぱり俺の気持ちは気付いてもらえてないな…)
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十束レイラ(プロフ) - 西條アリサさん» コメントありがとうございます!伏見、かっこいいですよね! (2018年12月17日 6時) (レス) id: 3991f2bb68 (このIDを非表示/違反報告)
西條アリサ - 面白かったです!伏見君、かっこいいです! (2018年12月16日 18時) (レス) id: 9d6400d0c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:皇レイラ x他1人 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年11月14日 18時