松川くんはせーたかのっぽ

じゅーろく！ ページ17

ぐーーー


梨乃「何今の音笑」

A「お腹の虫がなっています」

梨乃「あら大変ね。お昼食べなきゃ」


4限目が移動教室だったので、梨乃と歩いていた。
すると、前の方から……


「Aちゃーーーん！！！」

A「梨乃、逃げよう」

梨乃「ラジャー」


私達は進行方向と逆に走り出した。
皆さんおわかりいただけますよね？
はい、あの人です。


「待ってよー！」

A「待ちたくないのでお帰りくださーい！！」


私は後ろを向かずそう叫んだ。
きっと廊下中に響いただろう。恥ずかしい。けど、それどころじゃない！



バコーン！！



おっとここで救世主！！！



「及川ー！！」


A「岩泉先輩！！ナイスです！」

岩泉「ゴメンな、A。このうんこ野郎が」

A「大丈夫です。まだ何もされてません」

及川「別になんかしようとか思ってないよ！？」

岩泉「お前は黙れ」

及川「ひどい！理不尽だ！」

岩泉「だまれ」

バンッ！


またまたいい音！岩泉の教科書で及川さんは叩かれた。


及川「岩ちゃんひどい」


A「なんか用でもあるんですか？」

及川「あっそうそう！今度からスコアシートも書いて欲しいからお手本！これどーぞ」

岩泉「頼むな」

A「りょーかいです！岩泉先輩！」

及川「えっ及川さんは！？」

A「梨乃！お昼食べよ！」

梨乃「ほーい」


私の机に戻ると、机の上に一枚の紙が。


クラスの子「あっ！それ、黒髪の先輩が置いてたよ！」


黒髪の先輩…？





松川先輩？

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