第３２話 幼馴染 ページ35
試合前日であるにも関わらず、雷門イレブンは合宿をする事に。
夕食と特訓を終え、全員が就寝準備を始める頃
鬼道は豪炎寺を呼び出し、体育館の外で話をしていた。
豪炎寺「どうした鬼道、明日の事か？」
鬼道「いや、そうではないんだが……１つ、聞きたい事があってな」
豪炎寺「？なんだ」
鬼道「お前は、坂本Aとどういう関係なんだ」
鬼道から出た予想外の言葉に、豪炎寺は驚く。
豪炎寺「…幼馴染だ」
鬼道「！」
豪炎寺「だが去年のＦＦ後に、あいつは木戸川からも、俺の前からも姿を消した。帝国にいると知ったのは雷門との練習試合の時だ」
頭に幼馴染を思い浮かべながら、豪炎寺は話す。
もしかして自分の疑問を鬼道が解決してくれるのではと、口を開く。
豪炎寺「帝国に行ってから、あいつは変わった。その理由を、俺の前から黙っていなくなった訳を俺は知りたい……鬼道、お前は何か知らないか」
豪炎寺の言葉に今度は鬼道が驚き
考えるような素振りを見せ、答える。
鬼道「俺があいつと出会ったのは、去年のＦＦから３か月後だった。
自ら総帥に声をかけたらしく、その実力を認められ正式に参謀として今の座についた」
総帥の隣に立っていた彼女の第一印象を例えるならば、氷だ。
鬼道「出会った頃、既に奴は俺の知る今の奴だった。元からそうなのかと思っていたが…」
豪炎寺「…あんなに冷たい目をしたAを、俺は知らない」
記憶に残る彼女は
いつも笑っていて、優しく、けど誰より怖がりで、泣き虫。
そんな彼女の頭を撫でてやれば、嬉しそうに笑う。
鬼道「今とは、まるで正反対だな」
鬼道がそう思うのも無理はないだろう。
豪炎寺が今のAを知らないように、鬼道も昔のAを知らない。
豪炎寺「………」
『ばいばい、修也』
最後に見たあの笑顔が
だが泣きそうな声で紡がれたその言葉が
豪炎寺の脳にこびりついて、今もまだ離れない。
豪炎寺「鬼道、お前から見て…今のAは、どんな奴だ」
鬼道「…冷酷無情な女だと帝国では噂されているが、俺はそうは思わない。
あいつは分かりにくいが、優しいし気が利く。
臨機応変な対応能力も兼ね備え、冷静に物事を見れる。
選手の分析能力にも長けているし、奴以上に参謀にふさわしい人間を俺は知らない」
豪炎寺「そうか」
鬼道の言葉に豪炎寺は嬉しそうにフッと笑うが、考えるようにまた表情が消えた。
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アメミヤ♪(プロフ) - マナさん» 返信お待たせいたしました！コメントありがとうございます！私が小説を書くときは、長台詞にならない事、想像しやすいような描写、書いていなくてもその時の心情が分かるような表現、流れのテンポ、行動の意味のつじつま、などを心がけています！言うだけはタダ！ (2021年10月30日 17時) (
レス) id: 1ef70b6993 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 作品読んで感動しました、どう作品書いてらっしゃるか教えてほしいです！ (2021年9月14日 20時) (レス) id: 3e93b35eb1 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 初めまして！作品観覧させて頂きました！！夢主ちゃんはプロジェクトZ？と関わってるみたいですね。しかも、鬼瓦さんとも知り合い(？)みたいですし続き楽しみにしてます！！更新頑張ってくださいね！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました。これからも頑張って更新してください！(^^) (2019年9月4日 0時) (レス) id: d7bac13e1b (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - 上手く言えないのですがめちゃくちゃ好きです…主人公は本当は豪炎寺の事を大切に思っているのが伝わりました…！これからどうなっていくかとても気になります！ (2019年8月28日 3時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年8月25日 19時
