第１４話 嘘？ ページ17
円堂が土門を追いかけた後、残されたメンバー達は戸惑っていたものの
誰も土門を攻めようとはせず、むしろ彼を心配し帰りを待っていた。
春奈「あ、あの夏未さん、ブレーキオイル確認してもいいですか？」
夏未「え？えぇ、構わないけど……空のブレーキオイルを見てどうするつもり？」
春奈の言葉に疑問を抱きながらも、夏未は染岡に声をかけ
脚立を用意しバスのカバーを開けてもらう。
そして染岡と入れ替わり、夏未が脚立へ登り
夏未「ほら、気になるものなんてないわよ？冬海の言っていた通り、ブレーキオイルも……え？」
秋「どうしたの？」
夏未「ブレーキオイルが、入ってるのよ」
その言葉に、彼らは驚きの声をあげる。
冬海のあの様子からして、ブレーキオイルを抜いたというのは嘘ではないだろう。
嘘ならば試運転を断った意味も、自白した意味もないのだから。
春奈「やっぱり……」
風丸「何か知ってるのか、音無？」
春奈「実はさっき、ここから出て行く人を見たんです」
染岡「ここって……この車庫の中からかよ？んなの、仕組んだ冬海しかいねーんじゃ…」
春奈「いえ、それが……その…」
言うのを躊躇うように、視線を彷徨わせながら口籠る春奈に
夏未は白状するよう言えば、ようやく決心したように口をひらく。
春奈「帝国学園との練習試合の日、帝国学園のベンチにいた女の人…だと思うんですけど…」
豪炎寺「！」
秋「ベンチ？あ、確かに女の子がいたわ！」
春奈の言葉に、覚えている人らはすぐにピンときたようだが
目立った動きもなかった彼女を覚えている人は少ない。
とはいえ豪炎寺は、驚いたように目を見開いていた。
夏未「ならその彼女が、まさかブレーキオイルを入れ直したとでもいうの？」
春奈「分かりません…」
壁山「で、でもおかしいっスよ……なんで帝国の人が、冬海先生の邪魔をしたんスか…？」
目金「確かに疑問ですねぇ……帝国側としては、僕達が罠に嵌るのを望んでいるのでは？」
風丸「土門と同じく帝国を裏切った。その可能性はないか」
風丸の言葉に、全員がその可能性に信憑性を感じていた時……
「勘違いも甚だしい」
氷のように冷たい声が、彼らの耳に届いた。
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アメミヤ♪(プロフ) - マナさん» 返信お待たせいたしました！コメントありがとうございます！私が小説を書くときは、長台詞にならない事、想像しやすいような描写、書いていなくてもその時の心情が分かるような表現、流れのテンポ、行動の意味のつじつま、などを心がけています！言うだけはタダ！ (2021年10月30日 17時) (
レス) id: 1ef70b6993 (このIDを非表示/違反報告)
マナ - 作品読んで感動しました、どう作品書いてらっしゃるか教えてほしいです！ (2021年9月14日 20時) (レス) id: 3e93b35eb1 (このIDを非表示/違反報告)
みな(プロフ) - 初めまして！作品観覧させて頂きました！！夢主ちゃんはプロジェクトZ？と関わってるみたいですね。しかも、鬼瓦さんとも知り合い(？)みたいですし続き楽しみにしてます！！更新頑張ってくださいね！ (2019年9月8日 10時) (レス) id: 08c5f26fea (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - 初めまして作品見ました。これからも頑張って更新してください！(^^) (2019年9月4日 0時) (レス) id: d7bac13e1b (このIDを非表示/違反報告)
水銀(プロフ) - 上手く言えないのですがめちゃくちゃ好きです…主人公は本当は豪炎寺の事を大切に思っているのが伝わりました…！これからどうなっていくかとても気になります！ (2019年8月28日 3時) (レス) id: 78abf1c607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年8月25日 19時
