第２１５話 秘密 ページ9
観客が席を立ち始める頃、豪炎寺はAにアイコンタクトを送り
それに気づいた彼女と共に客席の最前列にいた夕香とフクの下へ歩いて行く
夕香「お兄ちゃん！！Aおねーちゃん！！勝ったね！！」
豪炎寺「あぁ！」
坂本「応援してくれてありがとう、夕香ちゃん」
夕香「これで世界大会に行けるんだね！！」
フク「………」
悲しそうな表情のフク
だがそこへ、勝也が現れた
夕香「あ、お父さん！！来てくれたんだね！！」
豪炎寺「父さん、ありがとう」
勝也「これで彼らを世界に送り出すことができたな」
豪炎寺「……」
修也「しかし彼らにはまだ、お前の力が必要なようだ」
豪炎寺「！！」
勝也「修也、歩いて行くがいい。おまえは、お前自身の道をな」
そう告げた勝也に、豪炎寺は一瞬状況が理解できなく驚いた表情で勝也を見ていたが
すぐにその意味を理解し潤む視界を抑え、頭を下げた
勝也「もちろん…」
勝也は頭を下げる息子から、隣にいるAへ視線を向け
勝也「A、お前もだ」
坂本「！」
勝也「お前には、また辛い選択をさせようとしていたな…もう自分を犠牲にしようとするんじゃない。
自分を救えない奴は、誰も救えない。…お前は、医者には向いていないようだ」
そう言ってフッと笑った勝也は、二人に背を向け去って行った
だが豪炎寺はまた驚きの表情で、父に頭を下げるAを見ている
豪炎寺「まさか、お前…っ」
坂本「……」
秘密にしてほしいと頼んだにも関わらず、彼の前で言ったという事は
豪炎寺にあえてAの行動を気づかせ、今後そういう行動を止めさせる為なのだろう
顔を上げたAは、バツが悪そうに豪炎寺から視線を逸らしていた
フク「おめでとうございます！！」
豪炎寺「！ありがとうフクさん」
夕香「どうして泣いてるの？」
フク「嬉しい時に涙が出る事もあるんですよ」
夕香「そうなの？…お兄ちゃん！！Aおねーちゃん！！頑張ってね！！」
豪炎寺「あぁ、もちろんだ！」
円堂「豪炎寺、良かったな！！」
豪炎寺「いよいよ世界だ！！」
円堂「おう！！」
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年12月19日 13時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話を読んでとても興奮しました！豪炎寺の事が大好きな私にとってこのお話はほんとに神です！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年12月3日 6時) (レス) id: f531a252e9 (このIDを非表示/違反報告)
娘娘(プロフ) - 失礼します！いつも「冷酷に、無情に」の更新楽しみにしてます！とうとう6章ですね！これからも頑張ってください！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: c2f40fc0cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年11月30日 19時
