第２５５話 あの人のサッカー ページ49
オルフェウスの宿舎に戻ると、用意されたAの部屋に
どこか暗い表情をしたフィディオが訪ねてきた
坂本「…Mr.Kの事か？」
フィディオ「あぁ」
Aに促され、ベッドへ腰掛けるフィディオ
その表情や今までの言動から話の内容を察し、イスに座ったままフィディオに問えば彼は頷く
フィディオ「Aは鬼道たちと同じく、Mr.K…影山のチームにいたんだよね」
坂本「そうだ。そして約２年、ずっとあの人のサッカーを見てきた」
フィディオ「Mr.Kは、サッカーを本当はどう思ってるんだろう…」
坂本「というと？」
フィディオ「鬼道たちから、Mr.Kは復讐の為にサッカーを使っているって聞いたんだ。でも、あの人のサッカーは……」
坂本「そう。あの人のサッカーは本物。だから俺も、あの人の悪事には頷けないが、こうしてあの人のサッカーを見る事ができるのは、むしろ嬉しいんだ。
あの人からは、まだまだ学べる事がたくさんある。……本当に、惜しい人だと思うよ」
悪事に手を染めていなければ…
Aはそんな影山との“もしもの世界”をつい想像しかけ、それを振り払うように首を横に降った
フィディオ「あの人にとって、本当にサッカーは復讐のためだけのものなのかな」
坂本「さぁな。だが…その答えは、あの人のサッカーが教えてくれるかもしれない」
フィディオ「！あの人の、サッカーが…？」
坂本「影山零治の求めるものが、きっとそこにはある。あの人のプレーをするお前達なら、それを体で感じられるはずだ」
フィディオ「あの人の本当の思いを、サッカーで感じる…」
坂本「だからお前も、今日の試合であの人の指示に従おうと思ったんだろう？」
フィディオ「！……そうだね。…うん、やってみるよ。ありがとうA、君に話して良かった」
少し肩の力が抜けたのか、柔らかな笑みをAに向け
警戒心のまるでない彼女の頬にキスを落とすと、じゃあまた夕食でと言い部屋を去って行った
坂本「……影山零治…俺は、貴方の本当の気持ちが知りたい」
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年12月19日 13時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話を読んでとても興奮しました！豪炎寺の事が大好きな私にとってこのお話はほんとに神です！これからも楽しみにしてます！更新頑張ってください！ (2019年12月3日 6時) (レス) id: f531a252e9 (このIDを非表示/違反報告)
娘娘(プロフ) - 失礼します！いつも「冷酷に、無情に」の更新楽しみにしてます！とうとう6章ですね！これからも頑張ってください！ (2019年11月30日 19時) (レス) id: c2f40fc0cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年11月30日 19時
