第１７０話 未知の戦術 ページ14
コンコンッ
坂本「どうぞ」
イスに座りタブレッドを操作していたAは
部屋をノックする音に、後ろを見ぬまま返事を返す
ガラッ
扉が開き、ようやくAが後ろを向けば
そこには予想通りの人物がいた
坂本「来ると思っていたよ、鬼道」
鬼道「…」
何やら難しい表情をしたままの鬼道は、Aに促されベッドに座る
鬼道「何故監督の指示に反対しない？お前ならば説得できるだろう」
坂本「久遠監督は無駄な事はしない、だから俺は何も言わない。それだけさ。
…ふふふっ、見ていたよ。脱走しようとしていたな」
こっそりと足音を消して脱走を試みた彼ら
そこに加わっていた鬼道の姿を思い出し、楽しそうに笑みをこぼすA
だが鬼道は、笑い事ではないと更に表情を険しくする
鬼道「なら、飛鷹について教えてくれ。奴のプレーはどう見ても初心者だ。なぜ代表に選ばれた？」
坂本「…飛鷹を代表に連れてきたのは響木さんだ。今俺から教えられるのはここまでだな」
先ほど宿舎から飛び出していった飛鷹
鬼道はずっと彼を気にかけていたようで、何か知っているであろうAに聞くも欲しい答えは返ってこない
坂本「そういえば、オーストラリア代表についての情報を手に入れたらしいな？為になったか？」
目金の持ってきた映像
その中身を知ってか知らずか、彼女はまた楽しそうに問う
鬼道「…試合のビデオだった。ビーチバレーのな」
坂本「ふふふっ」
鬼道「だが春奈と木野の情報によると、奴らは“海の男”と呼ばれ、
“守備が固く相手の攻撃を完全に封じてしまう未知の戦術”があるそうだ」
坂本「ほう…そこまで分かれば上出来だろう。切り札も動いたようだしな」
宿舎から出る事を禁じられ、階段では久遠が見張っている
にもかかわらず脱走に成功した綱海を思い返し、フッと笑みを浮かべる
鬼道(切り札…？)
坂本「１つ教えてやる。その未知の戦術の名は…“ボックスロックディフェンス”。あとはお前自身でどうにかしてみせろ、天才ゲームメイカー」
挑発するように鬼道へ笑みを向けるAに、鬼道も受けて立つと言わんばかりの強い瞳を向けた
それから少しして、円堂の部屋から皆のやる気に満ちた声が聞こえ
各部屋から物音が絶え間なく響く
宿舎の外からそれを見ていた久遠の隣に、Aがやってきて口を開いた
坂本「狙い通りで安心しました？」
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リーヤ - 一人称が俺…ここまで読んでみたけどまだ俺なんですか… (2020年5月20日 1時) (
レス) id: 83002b8c6f (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - やはりオチは豪炎寺になるんでしょうか？流れ的に！ (2019年11月24日 19時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
イナイレの風丸大好き♪リン(プロフ) - アメミヤ♪さん» いえいえ、こちらこそです！ 更新頑張ってくださいねっ！！ (2019年11月23日 20時) (レス) id: e6fb3fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
アメミヤ♪(プロフ) - イナイレの風丸大好き♪リンさん» ご指摘ありがとうございます！！ひえっ！お勧めしていただき感激です！！そしてお友達にもありがとうございます！！！ (2019年11月23日 19時) (レス) id: 1ef70b6993 (このIDを非表示/違反報告)
イナイレの風丸大好き♪リン(プロフ) - またまた失礼します。 必殺技『グングニル V2』が『グングリル V2』になってましたよ〜 友達にも勧めさしてもらいました！ 見たら、『面白い！！』と言っていました。 (2019年11月22日 22時) (レス) id: e6fb3fbc8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アメミヤ♪
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/masipage/
作成日時：2019年11月6日 19時
