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* 遊園地 * 桜井良 ページ14

貴方side




今日は良君と遊園地デート。


…………テスト前なのにいいのかな…………





『良君あとどこ行きたい?』




桜「へっ、スイマセン!?僕ですか!?」





いつも通り謝ってから、顎に手を当てて考える良君。

ふと私の目に入ったのは、大きな観覧車。



並んでいる列にはカップルの姿がちらほらと見える。






桜「…………観覧車、乗りたいです」




観覧車に目がいっていた私に気づいたのか、良君は柔らかい笑みを浮かべてそう言う。


ありがとう、とお礼を言えば、すっ、と手を握ってくれた。









私たちが観覧車に乗り込んだ時には、もう大分いい時間帯だった。

この観覧車で最後かな。




向かい合わせで座ると、ちょっと表情が嬉しそうな良君と目が合った。







桜「あの、もっと近くによっていいですか…………?あ、スイマセン、迷惑ですよね…………!」




『全然いいよ、嬉しいから。あと謝らない!』




桜「スイマs…………………ありがとうございます…………!」





隣に来た良君は、控えめに手を握る。


観覧車が4分の1を回り終えた頃の出来事。







『わぁぁ、綺麗〜…………』




景色に目を移せば、微かに明かりが点々と灯り始めた街の姿。


あのビルの電気は夜中もついてるんだろうな…………とか、たわいもないことを考えながら外を眺めていると、手に込められる力が少し強くなった。




桜「あの、ちょっとだけこっち向いてください」




『え、う…んっ……………!?』




振り向いた瞬間、彼の唇が私のに触れて、どんどん深くなっていく。




キスは、観覧車が4分の3回るまで終わらなかった。





観覧車から降り、遊園地を後にして帰路についた時、良君は顔を少し赤らめながら言う。



桜「急にすいません…………!!でも、頂上だったから……………………」




あ、……………………すっかり忘れてた。


恋人同士がやる定番中の定番なのに。




これは良君に感謝。





良「どっちにしろ離すつもりはないんですけど、つい…………」




つい…………って言った時の良君の顔がちょっと面白くて、笑ってしまう。


良君の方に向き直ればまた目が合い、今度はどちらともつかずに唇を重ねた。





謝りっぱなしの彼との、楽しい遊園地でのお話。

* 弁解の余地 * 今吉翔一→←* 恨み * 花宮真


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設定タグ:黒子のバスケ , 短編集 , 百羅狗   
作品ジャンル:恋愛
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黒色ペンシル@秋識命(プロフ) - 今日まとめて全部読みましたwwすっげえ面白かったです!なんかキュンキュンが止まらない← (2017年5月18日 9時) (レス) id: 1f46e6e2fb (このIDを非表示/違反報告)
夜行猫 - 百羅狗さん» (ちょ〜っと蒸し返します。)そのケチャップで○ねたら最高ですね、私は。← (2017年5月6日 16時) (レス) id: 3146a4a4e3 (このIDを非表示/違反報告)
百羅狗 - 夜行猫さん» 私も忘れてました笑( *´艸`)クスクス (2017年5月2日 20時) (レス) id: b33e11fa68 (このIDを非表示/違反報告)
夜行猫 - 忘れてました。昨日シンタローの誕生日だった…。…(そして「おめでとう」と言わない。シ「おい!!」) (2017年5月1日 7時) (レス) id: 3146a4a4e3 (このIDを非表示/違反報告)
夜行猫 - はい、カゲプロがみたいだけなんで! (2017年4月30日 16時) (レス) id: 3146a4a4e3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百羅狗 | 作成日時:2017年4月10日 22時

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