吸血鬼たちに愛されませんか？【SERVAMP】【短編集】

自慢 *　真昼 ページ28

. * ゜サラ様リク♪゜* .


貴方side




私には兄がいる。



他の同学年の人たちと違い、料理もできる、洗濯もできる、裁縫もできる、なんでもできて、吸血鬼を飼っているお兄ちゃん。


いわゆる主夫なのです。


私は中学一年生。

とっくのとうに二分の一成人式も終わりました。

もう中学生です。


なので、お兄ちゃんにお願いがあります。



真「よし、A！今日も一緒に寝るか！」



爽やかスマイルでそんなこと言うのやめて。



真「お、お前どうしたんだその傷！」



『ちょっとした切り傷…‥‥…‥‥このくらい舐めとけば治るよ…‥‥』



そんなに顔面蒼白にならなくても、命が向こうにいくことはありえない。



真「俺の妹、今日も可愛いな♪」



毎朝同じこと言うのやめて。

それに、そういうのを人前で言うのやめて。


私に彼氏ができなくなる。



真「なっ！？A好きなやついるのかっ！？」



『今のところいないけど？』



真「ん？…‥‥…‥‥お兄ちゃんは…‥‥…‥‥？」




兄が少し可愛いときもある。


でも、もっと可愛いのが…‥‥…‥‥



ク「にゃあ〜…‥‥…‥‥俺を見て癒されろ〜…‥‥…‥‥」



『あーーっ、可愛いよぉー…‥‥…‥‥！！』



猫姿のクロちゃん。

私の手の中で広がるクロちゃんは、最高に可愛い。


この子を拾ってきたことに関しては、お兄ちゃんにとてもとても感謝してる！


もふもふクロちゃんをいじっていると、ひょいっとクロちゃんを取り上げられた。

上を向けば、むすっとしたお兄ちゃん。



真「もういいだろ…‥‥…‥‥！今日はおしまい！ごはんできたぞ」



『はぁい…‥‥…‥‥』




orz


お兄ちゃん怒っちゃった。

たまには構ってあげないとだめだね。




夕食後、私は皿洗いをしているお兄ちゃんのもとへ。


素早くお皿を洗っていくお兄ちゃんを見て、改めてすごいなって思う。



『お兄ちゃん、お手伝いある？』



真「んー？いいよ、Aは…‥‥…‥‥やっぱり一つお願いが」



『なぁに？』



濡れた手をタオルで拭いて、お兄ちゃんは言った。



真「今日も一緒に寝ような！」



『嫌だ』



私のお兄ちゃんのレベルがまた最低ランクに下がった。


でも、頼りになるお兄ちゃんは、私の自慢でもあるのです。



ー * ー * ー

シスコン気味というか、バリバリシスコンになってしまった…‥‥…‥‥！！

修正承ります！

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